易経で自分らしさを磨く

今日の易占から/地域を楽しむ/観る力を養う

「自然体」

〇「今日の易占から」

  • 今日の易占は「巽為風」の「二爻変」でした。
  • 「巽」(そん)は、自然な流れ・成り行きに任せるとき。気負わず弛まず、謙虚な自然体で臨みます。 
  • 「二爻変」は、謙虚な姿勢で天命に従います。
  • 本日のテーマは、「自然体」とします。

 

〇「地域を楽しむ」

  • 「自然体」という言葉は、剣道などで、両足を少し前後又は左右に開き、無理のない形で立った姿勢を指します。
  • そこから一般的に「気負いのない自然な態度」を表すときに用いられます。
  • さて、当地・四條畷市の「ブランドメッセージ」は、「ぜんたい、しぜんたい」です。
  • 市のホームページなどを通して「まちと自然、人と人とがほどよい距離で、自分らしくのびのびと暮らせるまちとして、「市全体」が「自然体」でいられる環境であることを表現しています。」と説明されています。

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    ブランドメッセージのロゴマーク

 〇「観る力を養う」

  • 「剣・禅・書」の達人として知られる「山岡鉄舟(やまおか てっしゅう)」の名言に、「自然は教師なり、自然を眺めて学び、自然に即して考える。」という言葉があります。
  • 鉄舟は、幕末から明治時代の幕臣、政治家、思想家として、小説にも描かれた人物であり、1868年(慶応4年)、江戸無血開城を決した勝海舟西郷隆盛の会談に先立って、将軍・徳川慶喜の使者として西郷と面談し、その道筋をつけました。
  • また思想家としての鉄舟は、楠木父子の生き様を「武士道の精華」と讃え、「楠公精神」について熱く語っています。(『武士道~文武両道の思想~』:1971年角川選書

「日日是好日(にちにち これ こうにち」

〇「今日の易占から」

  • 今日の易占は「離為火」の「三爻変」でした。
  • 「離」(り)は、何事に対しても情熱を燃やすとき。過熱しないよう周囲との関わりに気を配ります。 
  • 「三爻変」ですから、過去の知識や理屈で進むのはここまで。内面の充実を心掛けます。
  • 本日のテーマは、「日日是好日(にちにち これ こうにち」とします。

 

〇「地域を楽しむ」

  • 当地・四條畷ゆかりの小楠公・楠正行は幼少の頃から観心寺で、父・正成の師でもあった仏僧・瀧覚坊(りゅうかくぼう・ろうかくぼう)の教えも受けていました。
  • 鎌倉時代から南北朝の時代は、中国から伝わった仏教、中でも「禅」が大きく発展を遂げています。
  • 臨済宗を開いた栄西曹洞宗の開祖・道元という二人の存在は、その発展過程を理解する上で欠かせませんが、当時は時の朝廷や幕府の要人が招いた渡来僧との関わりも重要です。
  • この時代の主要人物と仏僧・特に禅僧との関りを観るために、各々の生没年を基に、年表に落としてみました。

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〇「観る力を養う」

  • 本日のテーマ「日日是好日」は、一般には中国の禅仏教の書『碧巌録(へきがんろく)』に収められている「公案」からの引用として、広く知られています。
  • 「これからの15日間をどうするか一言で言ってみよ」との問いに対し、「毎日が良い日」と答えた深意を考えさせる深い言葉です。
  • 日日是好日」は、慣用的に「ひび これ こうじつ」とも読まれていて、文字通り解釈すると「毎日毎日が素晴らしい」という意味です。
  • しかし、解釈の仕方が人それぞれにあるとすれば、「毎日が良い日となるよう精進することが大切」、あるいは「日々、一喜一憂することなく、常に今この時を大切にすること」、さらに「日々の出来事を、あるがまま良しとして受け容れるのだ」、等々の解釈がなされるのも頷けます。
  • ここ大阪府域では、変異種のコロナ禍による第4波で、緊急体制を引き締め直している状況です。
  • 日々の「新規感染者衆」の動向は注視しなければなりませんが、それは単に「人々が15日程前にとった行動の総和」であり結果を示す一つの指標に過ぎません。
  • 大切なのは「日日是好日」の心掛け、つまり「日々の出来事を、あるがまま良しとして受け容れ」、そして「日々、一喜一憂することなく、常に今この時を大切にする」、「ワクチン接種は順番が巡ってくるのを待って、素直に受ける」ということでしょう。

「地名を革める」

〇「今日の易占から」

  • 今日の易占は「沢火革」の「上爻変」で、昨日と全く同じ形になりました。 
  • 昨年の8月からスタートして、初めて二日続きです。
  • 革(あらた)めるべきは速やかに革め、仲間とともにめざす目的・目標に向かいます。
  • 本日のテーマは、「地名を革める」とします。

 

〇「地域を楽しむ」

  • 当地・四條畷の地名は、幾多の変遷を経て、今日の「四條畷市」という自治体名に至っています。
  • 近代史を振り返ると、1888年明治21年)の「町村制」の施行時に、当時の讃良郡に属していた南野村・中野村・蔀屋村・清滝村・逢坂村・岡山村・砂村の7カ村が合村を上申し、1889年(明治22年)4月から「甲可村」と称することが承認されています。
  • また当時、ゆかりの小楠公・楠正行を祀るための神社の創建を求める地元関係者の運動が稔り、1889年(明治22年)7月の神社建設段階までは「小楠公神社」と称していたところ、同年末に明治政府から「別格官幣社」の社格が与えられ、翌1890年(明治23年)4月から「別格官幣社四條畷神社」が鎮座したわけです。
  • このことは、当地域に革命的なインパクトをもたらしました。その最も重大な出来事が、約40年後の1931年(昭和6年)12月、甲可村議会が決議した「四條畷村」への名称変更です。
  • その40年の間には、浪速鉄道の四條畷駅をはじめ、府立四條畷中学校(旧制・現在の四條畷高校)、四條畷警察署、四條畷郵便局が次々と開設されていました。

 

〇「観る力を養う」

  • 本日のテーマ「地名を革める」から、当地・四條畷の近代史の一端を思い起こしています。
  • さて、その後「四條畷村」は、1947年(昭和22年)7月の町制施行により「四條畷町」となり、1961年(昭和36年)東部地域・田原村の合併を経て、1970年(昭和45年)4月から「四條畷市」がスタートします。
  • 市制施行に合わせて、まちのシンボルとなる「市章」のデザインも現在のように革められました。
  • (私の個人的な思いですが)残念ながら、この「市章」の形や説明からは、当地域の歴史性や特性をあまり感じ取ることはできません。

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    シンボルマーク(左:四條畷町/右:市制施行後)

「君子豹変」

〇「今日の易占から」

  • 今日の易占は「沢火革」の「上爻変」でした。
  • 「革」(かく)は、刷新するときです。「決断と実行」は、タイミングと行動スタイルが大切。 
  • 「上爻変」ですから、リーダーの行動に呼応して、チームが結束を固めて進みます。
  • 本日のテーマは「君子豹変」です。

 

〇「地域を楽しむ」

  • わが国の歴史上、出世頭の筆頭に挙げられる人物は「太閤秀吉」(木下藤吉郎)です。
  • 現在の名古屋市の一農民の長男に生まれ、「足軽から一国を統治する天下人になった」という事実は、後世の人々に限りない夢と希望を抱かせてくれます。
  • とりわけ、本能寺の変で主君・織田信長が討たれた直後から、秀吉がとった行動スタイルとそのスピードは、まさに「君子豹変」というべきものと考えます。
  • 秀吉は、このような戦国時代の節目節目で、「君子豹変」してきたからこそ、天下人にまで昇り詰めることができたのでしょう。
  • さて昨年2020年(令和2年)の5月、大阪市旭区に所在する「大宮神社」で、新たに木造の「豊臣秀吉坐像」が発見されたという報道がありました。
  • この「大宮神社」は、鎌倉時代の創建で、江戸時代には大坂城の鬼門守護の神社として信仰されていたと伝えられます。
  • この秀吉像は、高さ9cmの等身大の坐像で、境内の摂社の一つ「高良社(こうらしゃ)」の社殿の中に祀られていたということです。(非公開)

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    大宮神社の秀吉座像

 

〇「観る力を養う」

  • 本日のテーマ「君子豹変」について、その本来の意味からひもといてみました。
  • まず「君子」とは、教養や徳の高い人格者のことです。
  • そして「豹変」は、「豹の体の毛のまだら模様が鮮やかに変化するさま」です。
  • したがって「君子豹変」は、「人格者が(立場や状況の変化を観て)過ちを改めて善に移るさまが、素早くはっきりしている。」ことを指します。
  • 現在では、むしろ「無節操」な行動の表現として、悪い意味で用いられることが多いようですが、元来は、いい意味で用いられる表現ですね。
  • そもそも「君子豹変」や「大人虎変」という四字熟語の原典は、『易経』の「革」卦にあり、本卦の「上爻変」の解釈は、「指導層の人々も、面目を一新して立派になり、庶民も態度を革めて素直に従う」となります。(『易経』丸山松幸訳)

「4つのジンザイ」

〇「今日の易占から」

  • 今日の易占は「乾為天」の「四爻変」でした。
  • 「乾」(けん)は、人格形成のプロセスを説きます。 
  • 「四爻変」ですから、飛躍のタイミングをよく見極めるとき。力量・器量にもっと磨きをかけます。
  • 本日のテーマは、「4つのジンザイ」とします。

 

〇「地域を楽しむ」

  • より良い国家社会を形成するためには、有為な人材を輩出する教育機関の役割は極めて重要です。
  • 教育機関に対する評価は、「寺子屋」「塾」「藩校」「学問所」「学校」等々、その名称に関わらず、輩出された人物とその事績によって下されるとすれば、かの吉田松陰が開き後に「松下村塾」と呼ばれた私塾は、まさに「奇跡の教育機関」と呼ぶべきでしょう。
  • 松陰は、1年1ヵ月ほどの期間に、79人の若者に全身全霊で「至誠とは何か」「自分が何のために生まれてきたか」を問いかけ、教えを説きつづけました。
  • その塾生の中から、高杉晋作久坂玄瑞桂小五郎木戸孝允)・伊藤博文山県有朋など、幕末から明治の近代国家の形成を導いた総理大臣を始め多くの要人を輩出しています。
  • 吉田松陰は、当地・四條畷ゆかりの人物、小楠公・楠正行の生きざまに、少なからず影響を受けています。

 

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世界遺産松下村塾」(松陰神社のホームページから)

〇「観る力を養う」

  • 本日のテーマ「4つのジンザイ」は、比田井和孝氏(長野県にある「上田情報ビジネス専門学校」副校長)の言葉から引いてきました。
  • 比田井氏のいう「4つのジンザイ」とは、「人罪」「人在」「人材」「人財」の4つです。(『あなたの人生が変わる奇跡の授業』三笠書房刊)
  • 「人罪」は、人に迷惑をかける人であり、「人在」は「そこにいるだけ…」の「存在する人」です。
  • そして「人材」は、仕事がきっちりとできて、技術や知識もあるけれど、「辞めてしまっても別の人で代替できる人」です。
  • 4つ目の「人財」は「財産となる人」であり、「なくてはならない貴重な人」ですね。
  • すべての人間は、その存在そのものが唯一の貴重なものだと思いますが、時々の組織集団の構成員を分類すると、確かに4種類に分かれます
  • 比田井氏は、「人材と人財の違いがどこにあるのか?」という問いに対して、「それは人間性」と指摘し、「仕事は、知識や技術でするものではなく、人間性でするものだから。」と述べています。

「新風を吹き込む」

〇「今日の易占から」

  • 今日の易占は「山風蠱」の「三爻変」でした。
  • 「蠱」(こ)は、マンネリ化して退廃しつつある状況。風通し良くして新風を入れます。 
  • 「三爻変」ですから、残された課題を片づけて、新たな学びの領域に向かいます。
  • 本日のテーマは、「新風を吹き込む」とします。

 

〇「地域を楽しむ」

  • 当地・四條畷では、昨年末に市長選挙があって、二期目の東市政の下で新たな年度を迎えています。
  • この時期は人事異動があり、新しく採用された職員も配属されたことでしょう。
  • 駅周辺の様子も、これまで建っていた老舗が姿を消し、コンビニやレストランなど、趣の違うお店が開かれています。
  • コロナ禍という感染症の新風で、家庭料理が見直され、職場ではリモートワーク、そしてお店ではテイクアウトやデリバリーサービスなど、ライフスタイルも変化してきました。
  • 社会経済の変化がもたらす新風を受けながら、人間の入れ替わりがもたらす新風を地域に吹き込んで、新たな魅力と活力の創造につなげていくことが大切ですね。

 

〇「観る力を養う」

  • 本日のテーマ「新風を吹き込む」ですが、まず「新風」とは、「今までと違う新しいやり方や考え方。清新な雰囲気を感じさせる傾向」であると解釈します。
  • 昨今、歴史学の分野に新風を吹き込んだ人物の一人に、日本文化研究センター教授:磯田道史(いそだ みちふみ)氏がいます。
  • 書店に並ぶ多くの著作や映画化された作品もありますが、やはりNHKBS放送の番組『英雄たちの選択』で、分かりやすく独自の歴史解釈を大胆に語るところが、私にとって斬新で興味深く感じられます。
  • 最近の磯田氏は、城郭専門の千田嘉博奈良大学教授とともに日本の城を紹介する番組にもよく出ていますが、その出身地にある岡山城の大規模改修に向けて、フロアごとにテーマを設けて歴代城主や城下町の変遷を紹介する展示場の監修を依頼されているようです。
  • 常に嬉々として現場と古文書に接しながら、「歴史は過去と現在のキャッチボールである。」と語り、今日の社会経済に活かすべきものを提示しようとする姿勢は、まさに「歴史学界の新風」といえるでしょう。その人物評では「平成の司馬遼太郎」ともいわれます。

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「静止の中のゆらぎ」

〇「今日の易占から」

  • 今日の易占は「火水既済」の「二爻変」でした。
  • 「既済」(きさい・きせい)は、新たに何かが始まる黎明期。混沌としている中に光明があります。 
  • 「二爻変」ですから、ここは自重し、立ち止まって情勢を見極めます。
  • 本日のテーマは、「静止の中のゆらぎ」とします。

 

〇「地域を楽しむ」

  • 当地・四條畷は、大阪都市圏の近郊にあって自然の水と緑豊かな地域です。
  • 例えば市域の東部、奈良県境にも近い田原地区には、2003年(平成15年)に大阪府の支援による「ため池整備事業」の完了にあわせて、地元関係者と共に手づくりした「ビオトープ」があり、例年5月末~6月初旬になると、ホタルがその周辺と戎川沿いを飛び交いました。
  • この「ビオトープ」は、地元「田原里山の会」が田原小学校と連携してホタルの生息環境を整えたもので、2004年(平成16年)以降、「ホタル鑑賞の夕べ」という観察会が、ほぼ毎年開催されてきました。
  • さて、今年のホタルは、幻想的な光の乱舞を魅せてくれるでしょうか。
  • コロナ禍の推移も気になる昨今、私自身もここ数年鑑賞できて(足を運べて)いませんが…

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    ビオトープ田原の里山」の入口

    〇「観る力を養う」

  • 本日のテーマ「静止の中のゆらぎ」は、「1/f(エフぶんのいち)ゆらぎ」について取り上げてみました。
  • 数学的に「1/fゆらぎ」は、「パワー(スペクトル密度)が周波数f に反比例するゆらぎのこと。ただし f は 0 より大きい、有限な範囲をとるものとする。」と説明されていますが、分かり難いですね。
  • 自然現象に見られる「1/fノイズ」とも呼ばれる現象の具体例として、人体の心拍の間隔、ロウソクの炎の揺れ、電車の揺れ、小川のせせらぎ(音)、目の動き、木漏れ日、ホタルの光などが挙げられます。従前から扇風機の風などにも応用されていますね。
  • ホタルでいえば、草むらに身を潜めて静止しているところなどを観察すると、一定リズムの点滅や強弱(ゆらぎ)があります。
  • ホタルの放つ光は、この「ゆらぎ」があることで、鑑賞する人々の心がより一層癒される効果があるように感じます。
  • 同様に、木漏れ日の中や波の打ち寄せる海岸に身を委ねていると、心が限りなく癒され、心身が静止状態にあるような感覚になることがありますね。