易経で自分らしさを磨く

~『易経カード』を人生のシグナルに~

「価値ある建造物」

〇「今日の易占から」

  • 今日の易占は「雷火豊」の「三爻変」でした。
  • 「豊」(ほう)は、アイデアが評価されず、成就しない環境にあり、ここは耐えます。 
  • 「三爻変」ですから、技を磨き実力を蓄えます。
  • 本日のテーマは、「価値ある建造物」とします。

 

〇「地域を楽しむ」

  • 当地の「四條畷市立歴史民俗資料館」は、地域の文化観光情報の貴重な発信拠点です。
  • その「民俗展示室」となっている蔵は、1899年(明治31年枚方区裁判所甲可出張所として建てられ、法務局の書庫としても使われました。
  • 2006年(平成18年)に、「国指定登録有形文化財建造物」に指定されています。

  

〇「観る力を養う」

  • さて、各地にある「価値ある建造物」ですが、そもそも国の「登録有形文化財登録基準」(平成8年8月30日文部省告示第152号/改正:平成17年3月28日文部科学省告示第44号)によると、その要件が以下のように決められています。

「建築物,土木構造物及びその他の工作物(重要文化財及び文化財保護法第182条第2項に規定する指定を地方公共団体が行っているものを除く。)のうち,原則として建設後50年を経過し,かつ,次の各号の一に該当するもの」

(1)国土の歴史的景観に寄与しているもの

(2)造形の規範となっているもの

(3)再現することが容易でないもの

  • 昨日、国の文化審議会が「大阪府庁舎本館」などを、「登録有形文化財」として登録するよう答申しました。
  • このことが掲載された本日付けの毎日新聞の記事を、一部分抜き出しています。
  • 大手前に鎮座する6階建ての「大阪府庁舎本館」は、1926年(大正15年)に西区江之子島の旧庁舎から移転・新築されたもの。ですから100年近く経過しているわけですね。

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    2021年7月17日付け毎日新聞から一部抜粋

「八という数」

〇「今日の易占から」

  • 今日の易占は「風雷益」の「四爻変」でした。
  • 「益」(えき)は、上を減じて下を富ませる。広く便益を及ぼす時です。 
  • 「四爻変」ですから、社会に奉仕する姿勢を堅持します。
  • 本日のテーマは、「八という数」とします。

 

〇「地域を楽しむ」

  • 当地・四條畷ゆかりの歴史人物・持統天皇(幼名:鸕野讃良皇女・うののさららのひめみこ)は、夫である天武天皇とともに古墳時代の最終形ともいえる「八角墳」(八角形の古墳)に祀られています。
  • 当時は、すでに大陸から道教や陰陽思想が伝わっており、「八角墳」についても影響していると考えられています。
  • 数字から世の中の諸現象、あるいは人の運命を含めた未来を読み解く「数秘術」は、様々あるようですが、古代ユダヤで生まれた「カバラ数秘術」が比較的広く使われています。
  • 月刊誌『家庭画報』に、毎年2回収録されている小林朋子氏の「数秘術」によると、「八という数」の持つ意味(特徴的イメージ)は、「パワー、富、熱血、無限大、バイタリティ、豊かさ」と説明されています。まさに持統天皇のイメージに合致しているように思います。

 

〇「観る力を養う」

  • さて、「八という数」ですが、わが国の成り立ちと天皇家のことを記した『古事記』をひもとくと、以下に掲げるように「国生み」や「天孫降臨」にまつわる話をはじめとして、「八」が随所に出てきます。
  • 八百万の神々」、日本列島のはじまり(国生み)の「大八島(洲)」、「八咫鏡(やたのかがみ)」・「八尺勾玉(やさかのまがたま)」と退治した「八岐大蛇の尾から出た草薙剣(くさなぎのつるぎ)」(三種の神器)、和歌に詠まれている「八雲・八重・八重垣」…

 

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淡路・上立神岩
  • 「八という数」には、あらゆるもの全てと神の力が込められているのでしょうか。

「度量と器量」

〇「今日の易占から」

  • 今日の易占は「火山旅」の「初爻変」でした。
  • 「旅」(りょ)は、前途は孤独でリスクの多い状況。無理せずに周囲の協力を求めます。 
  • 「初爻変」ですから、もっと度量を大きく持って目標に向います。
  • 本日のテーマは、「度量と器量」とします。

 

〇「地域を楽しむ」

  • 当地・四條畷ゆかりの東洋哲学者・安岡正篤氏の著作の一つに、1995年(平成7年)に致知出版社から刊行された『佐藤一斎「重職心得箇条」を読む』があります。
  • 同社がネットに発信している情報によると、「21回の増刷を重ね、9万部を突破する弊社の隠れたロング&ベストセラー」とのことで、「江戸末期の儒学者であり、教育者として当時の藩士たちに多大な影響を与えた佐藤一斎。本書はその一斎の著書である「重職心得箇条」に現代語訳を付し、安岡正篤師が解説を施したもの」と、説明されています。
  • かつての小泉総理が外務大臣に任じた人物に、この17か条の書を手渡したことでも話題になったことがあります。

 

〇「観る力を養う」

  • さて、「度量と器量」ですが、まず「度量」については、『重職心得箇条』の第8条に、以下のとおり書かれています。

「重職たるもの、勤向繁多と云う口上は恥べき事なり。仮令(たとえ)世話敷とも世話敷とは云わぬが能きなり。随分手のすき、心に有余あるに非れば、大事に心付かぬもの也。重職小事を自らし、諸役に任使する事能わざる故に、諸役自然ともたれる所ありて、重職多事になる勢あり。」

  • この大要は、要職にある者(重職)が「仕事が忙しい」などと口にしてはいけないということであり、そもそも「忙」と言う字は、「心を亡くす」と書くように、心に有余(=余裕)を亡くしているのが「忙しい」という状態です。物事の大勢や微妙な機をしっかりと捉えるには、日常の姿勢や行動に余裕を持つことが不可欠です。
  • また、忙しくなる理由の一つには、能力が高いゆえに自ら「小事」にまで手を出してしまっていることもあります。つまり部下に任せることが出来なくなって、いくらでも「小事」が膨らむ状態になっているのです。
  • さらに、重職の大きな役割の一つに「人材を育てる」ことがあります。未熟な人材も、一仕事を「任せられる」ことで、成長の機会を得られるわけですからね。
  • 次に「器量」について、『重職心得箇条』の第11条に以下のとおり記されています。

「胸中を豁大寛広にすべし。僅少の事を大造に心得て、狭迫なる振舞あるべからず。

仮令才ありても其用を果さず。人を容る丶気象と物を蓄る器量こそ誠に大臣の体と云うべし。」

  • この大要は、重職は心を大きく寛大であることが望まれるのであり、さらに職務に自信が持てないと、些細なことにも大仰になりがちで、また焦りの気持ちが加わると無意識に強圧的に指示してしまうこともあって、孤立することになりかねません。
  • 重職の器量が足りない組織ほど、部下同士もちょっとした行き違いなどで互いの批判に終始したりしてしまいます。
  • トップに立つ人物が「人を容る丶気象」、つまり組織メンバーの気性や気質を掌握し、許す範囲を心得ているということであり、「物を蓄る器量」、すなわち多様なケースに対応できる智恵や柔軟性を備えていることが大切だということですね。
  • 初めから失敗しようと思って仕事をしている人はいないはずですから、重職は、対立や批判が何に起因するものなのか、真っ先に気づく必要があります。
  • 「器量」は、書物を読むだけでは身につきませんので、実践を通じて現実の世界と行き来しながら自らの思索を深めることが重要です。
  • とりわけ「コロナ禍」のように、地球的な規模で人間社会に影響を及ぼす非常事態にあっては、なおさら重職たる立場にある者の「度量と器量」が、随所で厳しく試されるわけですね。

「地位が人をつくり、環境が人を育てる」

〇「今日の易占から」

  • 今日の易占は「沢火革」の「上爻変」でした。
  • 「革」(かく)は、変革・革新するとき。新たな第一歩を踏み出します。 
  • 「上爻変」ですから「君子豹変」、人格レベルのランクアップを図ります。
  • 本日のテーマは、「地位が人をつくり、環境が人を育てる」とします。

 

〇「地域を楽しむ」

  • 今年のプロ野球は、コロナ禍で観客の入場制限は続いているものの、無事前半戦が終了し、セリーグでは阪神が、久方ぶりに首位をキープしています。
  • かつて阪神の監督も歴任し、昨年84歳で亡くなられた野村克也氏は、プロ野球選手として三冠王をはじめ本塁打王9回、打点王7回、最優秀選手賞5回等々、また南海、ヤクルト、阪神楽天の各チームの監督として、最多勝利記録となる1,053勝を挙げるなど、輝かしい記録を持つとともに、野球解説者・評論家としても、著書と合わせて数多くの名言を残しています。
  • その野村氏の名言の一つに、「地位が人をつくり、環境が人を育てる」があります。
  • その一例として、同氏がヤクルトの監督時代に育てた古田敦也捕手を挙げ、「四番に据えれば、四番らしい風格や自信がみなぎってプレーにも好影響を与える。」と語っています。

 

〇「観る力を養う」

  • さて、本日の「地位が人をつくり、環境が人を育てる」ですが、野球に限らず人間は誰でも組織内での地位や役割が変わると、心構えや行動パターンが必ず変化し、それまでとは違う雰囲気が漂います。
  • そこで、以下に掲げる「人生の原理・六則」ともいえる、野村氏のさらなる名言があります。

「心が変われば態度が変わる。態度が変われば行動が変わる。行動が変われば習慣が変わる。習慣が変われば人格が変わる。人格が変われば運命が変わる。運命が変われば人生が変わる。」

「三日暮らし」

〇「今日の易占から」

  • 今日の易占は「乾為天」の「三爻変」でした。
  • 「乾」(けん)は、人格形成のプロセスを説いています。 
  • 「三爻変」ですから、日々全力を尽くし、一日の終わりに反省を忘れないことが大切です。
  • 本日のテーマは、「三日暮らし」とします。

 

〇「地域を楽しむ」

  • 大阪は「食い倒れのまち」といわれるように、豊かな食文化が楽しめる圏域です。
  • 特に、お好み焼きやたこ焼きなどの、いわゆる「粉もん屋」の店舗数では、全都道府県でトップクラスでしょう。
  • ただ少し古い2010年頃のネットに掲示されたデータによると、人口10万人当たりの店舗数では広島県がトップで、大阪府兵庫県に次いで第3位になっていました。
  • ところで、大阪でお好み焼き『千房』を創業し、人材育成論では定評のある中井政嗣氏(現会長)の講演で、(かなり前ですが)お聞きした「三日暮らし」という言葉が記憶に残っています。

 

〇「観る力を養う」

  • 中井氏は中学卒業後、乾物屋へ丁稚奉公し、5年間務めた後、義兄のレストランでの修行を経て、28歳でお好み焼店を大阪・ミナミの千日前に開店。現在、国内外に数十店舗を持つお好み焼チェーンへと成長させた経営者です。
  • 同氏は、40歳で通信制高校を卒業した努力家で、青少年問題にも貢献する社会活動家です。
  • さて、「三日暮らし」ですが、私の記憶するところ「昨日の反省、今日の実行、明日の計画」だったと思います。
  • 生涯の夢を持つこと、また何年後かの目標・ビジョンを持つことも大切ですが、人間は生まれた時から日々成長し続ける存在ですから、より豊かに成長しつつ、より良い生涯を過ごすためには、この「三日暮らし」というサイクルをしっかりと持続することが、生き方の基本なのかもしれません。

「テレワークからワーケーションへ」

〇「今日の易占から」

  • 今日の易占は「水天需」の「初爻変」でした。
  • 「需」(じゅ)は、待つとき。来るべきチャンスが巡ってくるまで待機します」。 
  • 「初爻変」ですから、世間との距離を保って、身を護りつつ静かに待ちます。
  • 本日のテーマは、「テレワークからワーケーションへ」とします。

 

〇「地域を楽しむ」

  • ワクチン接種が行きわたる状況をにらみながら、大都市圏域を中心に引き続き人々の動き・流れを抑制する取り組みが継続されています。
  • こうした中で、大都市圏で働く人々をインバウンド客など観光客が減少している地方の宿泊施設などに誘致する「ワーケーション」事業が推進されています。
  • 大阪府域のホテル業界でも、「テレワーク応援プラン」を用意した施設や仕事をしながらのんびりとステイするのに適した各種プランが提供されているようです。
  • 当地・四條畷の東部・北生駒山系にあるリゾートホテルなどは、この「ワーケーション」には最適な環境条件を備えているように思います。
  • ところで、ネットの情報から「一般社団法人日本ワーケーション協会」という団体が令和2年7月に設立され、京都と軽井沢を拠点にして活動を展開していることを知りました。

 

〇「観る力を養う」

  • さて、「テレワークからワーケーションへ」ですが、前記の団体が発信している情報から、そもそも「ワーケーション」とは何なのか、また、非日常の土地で仕事を行うことで、生産性や心の健康を高め、より良いワーク&ライフスタイルを実施することができる1つの手段といわれますが、どのような手法・形態があるのか、以下のとおり調べてみました。

「もともとは、ワークとバケーションの造語ですが、日本の実情に合わせて、必ずしもバケーションだけではない取り組みが各地域で行われています。」

「広義化するワーケーション(Work  + ation)を踏まえて、日本ワーケーション協会では、7つのタイプに定義しています。」(下図参照)

「なお、この7つのタイプのワーケーションは2つ以上を組み合わせることも多く、それぞれの実施者における現状のワーク&ライフスタイルによって変化します。」

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「地域の象徴を描き直す」

〇「今日の易占から」

  • 今日の易占は「沢火革」」の「四爻変」でした。
  • 「革」(かく)は、変革・革新のとき。決断に向かいます。 
  • 「四爻変」ですから、決断を実行に移します。
  • 本日のテーマは、「地域の象徴を描き直す」

 

〇「地域を楽しむ」

  • 当地・四條畷の市名の由来に深く関わる歴史人、小楠公「楠正行」をテーマにした恒例のイベントが、昨日(7/10)市民総合センターで開催されました。
  • 四條畷楠正行の会」の企画による、地元在住の絵本作家・谷口智則氏を招いての『第8回楠正行シンポジウム~ライブペインティング楠正行~』です。
  • 合わせて、大阪電気通信大学の学生が、社会プロジェクト実習授業で制作したポスター30枚を展示する『楠正行ポスター展』も、7月11日まで開催されています。
  • 学生たちの新鮮な感覚で描かれた「正行像」も、夫々にユニークな趣きがあります。

 

〇「観る力を養う」

  • さて、「地域の象徴を描き直す」ですが、谷口氏は220㎝×180㎝の大きな黒地のキャンバスに、1時間余りで「四條畷の合戦」に馬に乗って立ち向かう武将・正行を描き上げました。
  • 谷口氏曰く、「この絵の正行は、未来の日本を見つめているのです。」
  • この時に描かれた新たな正行像の作品は、「四條畷の楠正行像」として、市役所の本館1階に掲げられるそうです。

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