易経で自分らしさを磨く

~『易経カード』を人生のシグナルに~

「夜明け前」

〇「今日の易占から」

  • 今日の易占は「水雷屯」の「四爻変」でした。
  • 「屯」は、芽を出そうとして行き悩むとき。今は環境も厳しく苦難に直面しながらも何とか動いている。
  • 「四爻変」は、この局面を仲間とともに思い切って乗り越えていくと、ようやく突破口が見えてくる。この卦象や卦爻辞から導かれる本日のテーマは、「夜明け前」です。
  • 「夜明け前が最も暗い」といわれるように、大きな課題に直面したとき、数多くの苦心を重ねて、あと一息で困難な状況から解決に向かえるターニングポイント(臨界点)があるようです。
  • 世界の潮流を一変させたコロナウィルス感染の「夜明け前」は、いつ来るのでしょうか。
  • 各国の研究開発がいい意味での競争と協調が進み、予防ワクチンと治療薬の開発のゴールが、一刻も早く見えてほしいものです。コロナ対策の「夜明け前」は、すぐそこに来ている!?

 

〇「地域を楽しむ」

  • コロナ対策による公共施設の利用制限で、2020年度前期の「なわて学」講座の日程が変更されています。

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    「なわて学だより」から抜粋

〇「観る力を養う」

  • 今日のテーマである「夜明け前」といえば、島崎藤村の代表的な作品があります。
  • この小説の時代背景となっているのは、江戸幕府から大政が奉還されて、近代中央集権国家を築いていく明治維新の「夜明け前」。主人公・青山半蔵は、藤村の父親がモデルとされています。
  • 幕末から明治維新という社会思想や政治情勢が激動する時期に、平田篤胤国学を志しながら自分らしい人生を追い求め、最期は獄中で生涯を遂げた人物が描かれています。
  • 近年の地球環境の変化に伴う大災害や新型ウィルスの感染、あるいは経済力や富の偏在による貧困と紛争の絶えない日々…世界中を元気づけるはずのオリンピックでさえ延期せざるを得ない状況、等々を考えると、いまこの時代に生きる我々は、新たな「夜明け前」に遭遇しているのかもしれません。
  • 激動の時代にあって「自分らしさ」を磨くには、「夜明け」のターニングポイントと「夜明け」後の世界、それらを見通す力も必要かな。