〇「今日の易占から」
- 今日の易占は「坎為水」の「初爻変」でした。
- 「坎」(かん)は、水が重なっている「習坎」で前途に大河、洪水に見舞われるような状況で、「一難去ってまた一難」といった苦労や辛抱のしどころです。
- 「初爻変」ですから、力不足もあって落ち込んだ状態から、今はちょっと抜け出せない感じですね。日課を着実にこなして、来るべき場面を待つことにします。
- この卦象や卦爻辞から導かれる本日のテーマは、「水の恵みと厳しさ」とします。
〇「地域を楽しむ」
- 地域講座:「なわて学」では、今月の22日(土)に「飯盛城跡発掘調査の成果」という演題で四條畷市教育委員会生涯学習推進課の村上 始氏から国史跡指定に向けて発掘調査等が進められている飯盛城跡について、2回目の講演を予定しています。(講演時間は14時~15時30分/市民総合センター)
- 飯盛城跡のある標高314mの飯盛山の西方向、約1㎞の所には府民の森「緑の文化園」のレクリエーションゾーンがあって、風光明媚な「室池」が満々と水を湛えています。
- 「室池」は標高250~280mにあって、砂溜池・中ヶ池・古池・新池という4つの池(湛水面積:7ha)を持つ農業利水用ため池です。歴史的には「氷室池」と呼ばれ、古墳時代以降、貴重な「氷」を池の周囲で製造し、ヤマト王権の王家・豪族に提供していたと伝えられています。
- また近年まで、地元四條畷市民の飲料水を供給する水源としての機能もありました。
〇「観る力を養う」
- 今日のテーマは、「水の恵みと厳しさ」です。
- 雨が地上にもたらす水は、いのちを育む貴重な自然の恵みですが、時には人間の平穏な生活を崩壊させる厳しさも持ち合わせています。
- わが国の急峻で曲がりくねった河川には、ダムが利水、治水、発電などの目的で数多く建設されています。
- 今年も記録的な大雨で、河川の氾濫による水害が各地で発生しました。近年の地球温暖化傾向もあって、これまで縦割り行政の下で管理運用されてきた「ダム」の活用方策が見直されています。
- 政府では、昨年の台風19号の際の教訓から、2019年11月に設置された国交省や経産省など関係省庁による「既存ダムの洪水調節機能強化に向けた検討会議」の中で新たな運用方法をまとめ、先日、菅官房長官がその方針を示しました。
- 主に利水目的で整備されたダムに、流域に大雨が予測される場合には事前放流するなど、洪水調節機能も発揮させようとするものです。
- すでに国が管理する約900のダムが見直され、都道府県が所管するダムについても、順次改善が進められそうです。
- 「今までなぜできていなかったのか…」不思議な感じもしますが、せっかく整備された公共施設はナワバリやタテワリを排除して、地域住民の生命と暮らしを守れるよう臨機応変に有効活用したいものです。