易経で自分らしさを磨く

今日の易占から/地域を楽しむ/観る力を養う

「井戸水の価値」

〇「今日の易占から」

  • 今日の易占は「水風井」の「初爻変」でした。
  • 「井」(せい)は井戸のこと。井戸は常に定位置にあって、手入れされていれば、人々が清水をくみ上げられる有難いインフラです。
  • 自らの立ち位置を見定めて、基礎基盤を整えることが大切ですが、「初爻変」は、古井戸が荒れて放置された状態です。しっかりとメンテナンスする必要がありますね。
  • 本日のテーマは、「井戸水の価値」とします。

 

〇「地域を楽しむ」

  • 私の住む地域では、市域各所に古井戸が発掘されています。
  • 四條畷市史』(第5巻・考古編)によると、弥生時代の大木の内側をくりぬいて枠にした「刳(く)り貫き井戸」、古墳時代に大陸から馬文化をもたらした準構造船の船底部・スギ材を再利用した井戸、そして平安時代の角材を井形に組んでヒノキ材の曲げ物なども用いた重厚な造りの井戸、あるいは戦国時代・三好長慶の飯盛城を支える城の一つ・田原城の城主の屋敷跡にあった幅1.6m深さ7.2mの「石組み井戸」等々、各時代にわたる井戸の興味深い歴史を観ることができます。
  • また、地域の東部、一級河川天野川奈良県境に接する田原地区の北寄りには、弘法大師ゆかりの「照涌(てるわき)の大井戸」があります。

 

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照涌の大井戸

〇「観る力を養う」

  • そこで、今日のテーマ「井戸水の価値」について考えてみました。
  • 弘法大師ゆかりのため池や井戸は、全国各地にあるようです。「照涌(てるわき)大井戸」は、修行の途上この地に立ち寄った弘法大師に、村人がお茶を差し上げたところ、大師がそのお礼に「ここを掘ればきれいな水がわく」ことを教えたと伝えられます。
  • この井戸も地域の大切なインフラとして引き継がれ、千年以上の時代を超えて清らかな水を滾々と湛えています。毎年8月の下旬には、地域の方々による水供養が催されます。
  • 今日我々の生活は、道路や上下水道などのインフラ整備が行き届き、電力や天然ガスと合わせて、そうしたサービスが当たり前のようになっています。
  • しかし、2011年に東日本大震災が発生したとき、想定外の大きな災害に備えるための水源として「井戸水の価値」が見直されました。
  • 私たち凡人には、清水の湧く場所を観る力を持った弘法大師空海のような真似はできませんが、今も残された井戸を非常時の貴重な社会資本として認識し、これを可能な限り守っていくことは可能です。