易経で自分らしさを磨く

~『易経カード』を人生のシグナルに~

「無心で耕す」

〇「今日の易占から」

  • 今日の易占は「天雷无妄」の「二爻変」でした。
  • 「无妄」(むぼう)は、天の命じるところに動く、つまり誠の道を無心で行くときです。 
  • 「二爻変」は、目先の収穫や富を求めることなく、ひたすら勤めるのがベターですね。
  • 本日のテーマは、「無心で耕す」とします。

 

〇「地域を楽しむ」

  • 子どもの頃、学校で過ごした空間をイメージすると、校庭の隅に立っていた「二宮金次郎像」を思い出します。私の住む地域の小学校にも、まだ残っているようです。
  • 二宮金次郎、後の尊徳翁が薪を背負って歩きながら読み続けている本は、儒学の「四書五経」の一つである『大学』といわれています。

    f:id:okarina1952:20200907104433p:plain

    二宮金次郎

 〇「観る力を養う」

  • 今日のテーマ「無心で耕す」から、二宮尊徳を取り上げます。
  • 二宮尊徳は、江戸時代後期に農業生産の向上をはじめ地域振興に大きく貢献した思想家です。
  • 1832年天保3年)には、夏前に食べた茄子が秋茄子のような味だったことから、冷夏になることを予測して、村人に冷害に強いヒエ(稗)を植えさせました。
  • その結果、下野国(今の栃木県)では、多くの領民が天保の大飢饉をまぬがれたのです。
  • 尊徳翁の思想とその生き方は、『二宮翁夜話』の中で、以下のように説かれていることからも分かります。

「夫れ我が道も又然り。天物いはず、而して、四時(しいじ)行われ百物(ひゃくぶつ)成る處の、不書の経文、不言の教戒、即ち米を蒔けば米がはえ、麦を蒔けば麦の実るが如き、萬古不易の道理により、誠の道に基きて、之を誠にするの勤めをなすべきなり。」

口語意訳:「私のいう誠の道も同じである。天はものを言わず、しかし四季はめぐり、万物が生み出される現象は言葉で表されることのない天のお経、つまり、米を蒔けば米が実り、麦を蒔けば麦が実るといった昔から変わることのない道理、この誠の道に従って勤めるべきである。」