〇「今日の易占から」
- 今日の易占は「沢水困」の「二爻変」でした。
- 「困」(こん)は、必要な条件が整わず、厳しい環境にありますが、今は耐えるときでしょうか。
- 「二爻変」ですから、志を持ち続けて耐えた暁には、有力な指導者に巡り合えます。
- 本日のテーマは「六中観(りくちゅうかん)」とします。
〇「地域を楽しむ」
- 当地・四條畷市ゆかりの人物、東洋哲学者の安岡正篤氏は、1898年(明治31年)今の大阪市中央区の順慶町に堀田家の四男として生まれ、1915年(大正4年)に安岡家と養子縁組し安岡姓となりました。堀田家の先祖は、南朝方の領主で「四條畷の戦い」にも勇戦したと伝えられます。
- 安岡氏は、今の東大阪市から徒歩で通いながら旧制の四條畷中学校をズバ抜けた成績で卒業し、東京帝国大学・法学部政治学科に入り、東洋哲学の領域を探求しました。
- かつて当市域の北生駒山麓・国定公園の中に、安岡氏が経済界のリーダーたるべき人材などに度々講じた「成人教学研修所」という名称の研修施設がありました。
- 残念なことに、約1万坪の敷地にあった木造数棟は、(学校法人が活用していた時期もありましたが)その後使用されることなく、今も自然の中に残されています。
〇「観る力を養う」
「死中有活 苦中有楽」「忙中有閑 壺中有天」「意中有人 腹中有書」
- 死中有活(しちゅうかつあり)
「死地に入って活路が」、全身全霊を打ち込めば道はひらける - 苦中有楽(くちゅうらくあり)
「貧は貧なりにも楽はある」、どんなに苦しい中でも楽しみは見出せる - 忙中有閑(ぼうちゅうかんあり)
「ただの閑は退屈、ただの忙は心を亡ぼす」、忙しさの中の一瞬の閑、ほっとする時間をもつ - 壺中有天(こちゅうてんあり)
「世俗生活の中の独自の別天地」壺(つぼ)の中にも広々とした天(空)がある - 意中有人(いちゅうひとあり)
「常に心の中に尊敬する師」、大事なときに推薦できる人財を用意できる - 腹中有書(ふくちゅうしょあり)
「腹の中に納まっている哲学」、自分の哲学や座右の銘、愛読書を持つ - 六観に「中」の字を入れたことによって、安岡氏は「調和し、融合し、一体化する」という意味を込めています。