易経で自分らしさを磨く

~『易経カード』を人生のシグナルに~

「旅は道連れ」

〇「今日の易占から」

  • 今日の易占は「火山旅」の「二爻変」でした。
  • 「旅」(りょ)は、孤独な試練の旅路を行く状況。訪れる先々の環境条件を謙虚に受け入れて応じます。 
  • 「二爻変」ですから、その旅路に必要なものは整っていて、どちらかと言えば快適な旅ですね。チームの協調も向上します。
  • 本日のテーマは「旅は道連れ」とします。

 

〇「地域を楽しむ」

  • 地域講座:「なわて学」では、2018年(平成30年)12月に「江戸期、貝原益軒が歩いたころの四條畷」という演題で、講師の扇谷昭氏から興味深い話をお聴きしました。
  • 江戸時代前期に生きた貝原益軒は、このブログでも一度取り上げていますが、その著作『南遊紀行』の中に、磐船街道(現在の国道168号)を交野市方面から四條畷の田原地区へと旅したときの景色や感想を、以下に掲げるようにビジュアルに記しています。

「此(ここ)田原も、其入口は岩舟(いわふね)のせばき山澗(さんかん)を過(すぎ)て、其おくは頗(すこぶる)ひろき谷也。恰(あたかも)陶淵明桃源郷記にかけるがごとし。」

  • 扇谷氏は、「磐船街道を、私市方面から磐船神社を経由して田原に上がってきた時に広がる田原の里の解放感は最高!」と語り、「貝原益軒は、実は桃の匂いを感じたのではないか」と推測するのです。

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下田原の田園風景(阪奈エンタープライズ㈱のH.P.から)

〇「観る力を養う」

  • 江戸いろはかるたの中に「旅は道連れ世は情け」があります。
  • 昔の旅は、旅程や行先の情報量も少なく、今日のような防犯体制や交通網もあまり整っていない状況です。なおさら一人旅は、常に寂しく不安なものであり、そこに同行者がいる旅がとても心強く感じられたものと想像されます。
  • また「旅は道連れ」という慣用句は、長い人生を「旅」に例えながら、気心の通じた伴侶が傍にいることの安心感や喜びを噛みしめながら使われたことでしょう。
  • コロナ禍の出口が見えそうで見えない中、「Go Toトラベルキャンペーン」も東京都にも広げられて半月が経過しました。
  • 気心の通じた伴侶と共に、花の香り漂う景色やご当地料理等々、マスクなしで寛いで旅を楽しめるときが、近いうちに訪れることを願うばかりです。