易経で自分らしさを磨く

今日の易占から/地域を楽しむ/観る力を養う

「履以和行(履は以て行いを和す。)」

〇「今日の易占から」

  • 今日の易占は「天沢履」の「初爻変」でした。
  • 「履」(り)は、経験のないことに挑んで少々の失敗があっても礼を履(ふ)むことによって、関係者との調和が乱れることなく目標が達成できるということです。 
  • 「初爻変」ですから、自分の信ずるところを実行しても大きな問題はないようですね。
  • 本日のテーマは「履以和行(履は以て行いを和す。)」とします。

 

〇「地域を楽しむ」

  • 2020年の今年は、わが国最古の正史である『日本書紀』が編纂されて1300年目に当たります。
  • 今年度の地域講座「なわて学」でも、「日本書紀1300年と四條畷」というテーマが取り上げられ、古墳時代天皇継体天皇持統天皇)や大陸から渡来した馬文化、あるいは地名(讃良)等々との関わりについて学ぶ機会を得ました。
  • 推古天皇期の摂政として政務を司り、大阪の四天王寺を創建した聖徳太子の事績も、ほとんどが『日本書紀』の記録から伝えられるものです。

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    四天王寺
  • その事績のうち、「十七条憲法」には「和」の精神が説かれていますし、また朝廷が与える地位として「冠位十二階」には、「徳・仁・礼・信・義・智」という序列の下に「大徳」から「小智」まで12段階の官位が定められています。

 

〇「観る力を養う」

  • 今日のテーマ「履以和行(履は以て行いを和す。)」は、『易経』の繋辞下伝に出てくる文言で、以下に『易経』(丸山松幸訳)から、その解釈を抜粋しました。

「〝履〟は徳の基礎を表している。礼を履むことによって、人の行動は調和を得、しかも至上の理にかなう。〝履〟は行動の調和をはかるものである。」

  • ところで「礼」という言葉は、一般的に「社会秩序を保ち、人間関係を円滑に維持するために守るべき、社会生活上の規範。礼儀作法・制度など」を指しています。また、 敬意を表すために頭を下げる「おじぎ」や謝意を表すために贈る金品などを指すこともあります。
  • 聖徳太子は、中国の先進文化であった老荘思想儒教・仏教、あるいは大帝国・隋の諸制度を深く学び取った上で、わが国古来の精神文化を加味した独自の制度や思想を打ち出した人物といわれます。
  • 哲学者で国際日本文化研究センターの創設者である梅原猛氏は、聖徳太子が隋の官位制度を模しながら、「徳」の序列を「仁・義・礼・智・信」ではなく「仁・礼・信・義・智」と定めていることなどを指摘しています。(『聖徳太子Ⅱ「憲法十七条」』)