易経で自分らしさを磨く

~『易経カード』を人生のシグナルに~

「原点に立ち返る」

〇「今日の易占から」

  • 今日の易占は「水雷屯」の「上爻変」でした。
  • 「屯」(ちゅん)は、まだ糸口がつかめず悩み多いときですが、今しばらく努力を続けて大志を温めます。
  • 「上爻変」は、目標を見失って最悪の状態ですね。一旦原点に立ち返って出直します。
  • 本日のテーマは「原点に立ち返る」です。

 

〇「地域を楽しむ」

  • 「原点」は、一般的に「物事を考えるときの出発点」や座標軸の中心点を指すときに用いられることが多いようです。
  • 自分にとっての「原点とは何か」を考えてみると、一つのそれは、生まれ育った地域であり今も住み続けている「大阪・河内」であると思います。
  • 当地・四條畷市も、大阪の北河内というブロックにある7つの市の一つですが、この「北河内」という地域とその名称は、1896年(明治29年)に布かれた「郡制」の際に定められた「北河内郡」に由来していて、一部の大阪市域に編入された区域を除いて、ほぼ現在の7つの市域と重なります。
  • 古墳時代、河内湾が打ち寄せる波と淀川・大和川に流下する土砂で、徐々に潟・湖となっていった時代まで遡ると、当時の四條畷は、大陸から準構造船が入港できる先進文化の交流拠点になっていたわけですね。

 

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大阪府北河内の7市

〇「観る力を養う」

  • 大抵の企業には、それぞれの「創業理念」や「経営理念」という「原点」ともいうべきものがあります。
  • PHP研究所が開設する『松下幸之助.com』から、今日のテーマ「原点に立ち返る」をひもといてみると、松下幸之助ではなく江崎グリコの創業者である江崎利一氏のことが、以下のように記されています。

江崎利一氏は、…(父親の)実家の近くに住んでいた篤学の士、楢村佐代吉氏の『売り手と買い手の共存共栄がなければ、ほんとうの意味の商売は成り立たないし発展もない』という教えを、『栄養菓子グリコの普及によって国民の健康に貢献し、社会の役に立つ』というグリコの創業理念に生かし、また事業の発展に比例して社会へ奉仕還元すべきだという信念から、昭和9年に財団法人母子健康協会を設立し、子供の健康増進に尽くした。」

「企業の存在意義や使命は、業種によって具体的な内容は異なるであろう。…共通しているのは、人々に奉仕、貢献し、世の中に役立つべく存在していること…やはり社会の人々への奉仕をまず考え、行動する。そうしてこそ、人々に真に喜ばれ、プラスになる活動ができるのであり、人々に喜ばれ、世のため人のためになってこそ、またなればなるほど企業は発展していくのである。」

「企業のあり方が厳しく問われているときだけに、そして厳しい経済情勢にあるときだけに、わが社は何のために存在しているのか、仕事の意義はどこにあるのかという原点にいま一度立ち返り、企業本来の使命を果たすべく力を尽くしたいものである。」

  • このように結ばれています。個々人の生き方に置き換えて観ると、その「原点」は「大切な誰かに喜ばれ、ひいては社会にプラスになる活動ができているか」ということになります。