易経で自分らしさを磨く

~『易経カード』を人生のシグナルに~

「大阪都構想の否決」

〇「今日の易占から」

  • 今日の易占は「離為火」の「三爻変」でした。
  • 「離」(り)は、熱い情熱を持っているので、何か興味あるものと結びつけば燃え上がります。一方で冷静に謙虚に見極めることも必要です。 
  • 「三爻変」ですから、過去の栄光にしがみついているようではダメですね。素直に現状と向き合います。
  • 本日のテーマは「大阪都構想の否決」です。

 

〇「地域を楽しむ」

  • 大阪の未来を切り開く方向を決める住民投票が、昨日行われました。
  • いわゆる「大阪都構想」に対する大阪市有権者による住民投票の結果は、残念なことに「否決」となりました。
  • 本件の本質は「地方政府の新たなかたちを創るもの」であり、単に「大阪市を解体すること」でもなく、また「大阪府に財源を吸い上げること」でもありません。
  • 大阪都構想」は、大阪市民でなくても大阪で生まれ育った者や大阪に仕事場を持つ者にとって、大いなる関心事でした。大阪市民だけの問題ではないし、大阪市だけが大阪ではないのです。
  • 大大阪」という過去の栄光をかざしつつ、行政サービスという既得権益の水準低下、防災体制の弱体化、あるいは今後のコストと手間暇といった目先の負担など、新たな地方政府のかたちを創ることに対する様々な不安感を煽れば、多くの住民が「守り」に傾くことは目に見えています。
  • 大阪都構想」という試みのように、地方政府のかたちを変えるだけでも10年の歳月と大きなエネルギーを費やし、それでも実現できないということは、棚上げになったままの「道州制」や「参議院の廃止」など、国のかたちを変えるようなことを決めるのが、いかに難しいかを物語っているように思います。

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    特別区制度案の概要(副首都推進局の資料)から

 〇「観る力を養う」

  • 一国の統治形態(国のかたち)、つまり中央政府と地方政府の関係や各々の権限と財源の配分については、その国独特のものであり、わが国においても天皇制を含め長い歴史が積み重なって、今日に至っています。
  • わが国のかたちを変える方向性を示すものとして、2013年(平成25年)に時の政府与党(自民・公明)がまとめ上げ、議員立法で提案されるはずの「道州制基本法」がありました。
  • 日本維新の会やかつての民主党系議員も「道州制の実現」を政策に掲げていたはずですが、今なお棚上げにされたままです。
  • 「大阪」とは自分にとって何なのか、また課題を解決しないまま続いている都道府県と政令指定都市という「地方政府のかたち」はいかにあるべきなのか。そして「この国のかたち」はどのようにすべきか。これらは有権者であり納税者である限り、追求し続けなければならないテーマです。