易経で自分らしさを磨く

~『易経カード』を人生のシグナルに~

「程よい距離感」

〇「今日の易占から」

  • 今日の易占は「天風姤」の「三爻変」でした。
  • 「姤」(こう)は、「出会い」であり、新たなテーマやパートナーに遭遇するときです。 
  • 「三爻変」は、束縛されて身動きがとれないのですが、ここは自重しておくのがベターでしょうか。
  • 本日のテーマは、「程よい距離感」とします。

 

〇「地域を楽しむ」

けいはんな学研都市とは、京都、大阪、奈良の3府県にまたがる京阪奈の緑豊かな丘陵において、関西文化学術研究都市建設促進法に基づき、建設・整備を進めているサイエンスシティです。東の「つくば研究学園都市」とともに国家的プロジェクトに位置付けられ、総面積は約15,000ha、その中に12の文化学術研究地区 (約3,600ha)を分散配置しています。京都市大阪市の中心部から30km、奈良市の中心部から10kmの圏内に位置し、現在、150を超える研究施設、大学施設、文化施設などが立地し、各立地施設における就業者数(研究者及び職員)は概ね1万人となり、文化、学術研究等の分野で顕著な成果をあげています。」

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けいはんな学研都市関西文化学術研究都市推進機構のHPから)

 

〇「観る力を養う」

  • 今日のテーマ「程よい距離感」については、新型コロナ対策のためのソーシャルディスタンスもありますが、よりよい人間関係を持続する上で、この機会に理解を深めておきたいところですね。
  • 一般に他人に近づかれると不快に感じる空間は「パーソナルエリア」と呼ばれ、女性よりも男性の方がこの空間は広いとされていますが、社会文化や民族、あるいは個人の性格やその相手によっても差があり、また、より親密な相手ほどそのスペースは狭く(不快感が余りなく)、逆に敵視している相手には広いともいわれます。ストーカーなど相手によっては、距離に関わらず視界に入るだけで不快感が生じるケースもありますね。
  • アメリカの文化人類学エドワード・ホール氏は、「近接学」(距離帯の考え方)を提唱。以下のように4つのゾーンで類型を分類し、各々を2つに区分しました。

パーソナルスペース

4ゾーン

2つに細区分

近接相

遠方相

密接距離(0~45cm)

ごく親しい人に許される空間

(0~15cm)

抱きしめられる距離

 

(15~45cm)頭や腰、脚が簡単に触れ合うことはないが、手で相手に触れるくらいの距離

個体距離(45cm~120cm)

相手の表情が読み取れる空間

(45~75cm)

相手を捕まえられる距離

(75~120cm)両方が手を伸ばせば指先が触れあうことができる距離

社会距離(120cm~360cm)

相手に手は届きづらいが、容易に会話ができる空間

(1.2~2m)知らない人同士が会話をしたり、商談をする場合に用いられる距離

(2~3.5m)

公式な商談で用いられる距離

公衆距離(360cm以上)

複数の相手が見渡せる空間

 

(3.5~7m)

2者の関係が個人的なものではなく、講演者と聴衆と言うような場合の距離

(7m以上)

一般人が社会的な要職にある人物と面会するような場合におかれる距離

  • ただ、こうした物理的な距離に関わらず、SNSなどを通じて心理的により密接な関係として実感できる場合もありますね。
  • 人間関係における距離帯論は、物理的な距離が基本になると思いますが、今日のような高度にICTが発達した社会環境では、バーチャルな時空間を含めて共有(交流)される情報量を加味した、新たな概念や理論が必要かもしれません。