易経で自分らしさを磨く

~『易経カード』を人生のシグナルに~

「早めの修復」

〇「今日の易占から」

  • 今日の易占は「水火既済」の「四爻変」でした。
  • 「既済」(きさい・きせい)は、物事が成就するときですが、完成したものは、すぐに新たな劣化が始まります。 
  • 「四爻変」ですから、ほころびを修復しながら臨機応変に対応する必要がありますね。
  • 本日のテーマは、「早めの修復」とします。

 

〇「地域を楽しむ」

  • 今月(11月)の冒頭に大阪市で行われた住民投票の結果、いわゆる「大阪都構想」による新たな地方政府のかたちを創る試みは否定されました。
  • しかし、その翌週の5日に松井市長が、広域行政を一元化するための制度的担保となる「条例」の制定を進めることを明言し、さらに6日には吉村知事が、同様の方針を表明しました。
  • これは二重行政や現行制度に起因する権限争いなどの不協和音を排除し、府県と政令市の役割・権限を見える形で明確化しようとする、いわば「名を捨てて実を取る」方向ですが、投票結果を踏まえた修復への素早い動きは、大いに評価されるべきものと考えます。

 

〇「観る力を養う」

  • 今日のテーマ「早めの修復」から、労働災害の研究から発見された「ハインリッヒの法則」を連想しました。
  • ハインリッヒの法則」は、1929年にアメリカの損害保険会社で技術・調査部の副部長をしていたハーバート・ウィリアム・ハインリッヒが発表した論文から世間に知られていったものです。
  • 類似した災害の発生頻度に関するデータから,人間の起こす災害事案330件のうち,300件はほとんど小さな事柄で大勢には影響せず、うち29件は軽い損傷を伴い,それらが対策を施さないまま放置されると、1件の重大で致命的な事態を招くことが、5000件以上について調べた研究から導かれました。

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    ハインリッヒの法則
  • 人間関係を含めて、何事においても問題事案は、まだ悪い影響に至らない初期段階、つまり「早めの修復」を心掛けることが大切ですね。