〇「今日の易占から」
- 今日の易占は「地雷復」の「初爻変」でした。
- 「復」(ふく)は、冬至から初春に向かう復活・復興のとき、これまで蓄えたエネルギーを活かすときです。
- 「初爻変」ですから、これまでの過ちなどをしっかりと整理して改め、正道を歩みます。
- 本日のテーマは、「復旧と復興」とします。
〇「地域を楽しむ」
- 当地・四條畷の市域を流れる河川には、西部に讃良川・岡部川・清滝川・権現川そして北生駒山系の東部・奈良県境に天野川などがあります。
- 令和2年(2020年)の今年も、全国的には7月末の熊本県など各地に豪雨による被害が発生し、その復旧・復興に力が注がれています。
- 当市域における過去の歴史では、特に清滝川上流の氾濫による下流域の洪水被害は、昭和の時代に入っても多発していたようです。
- そのため1973年(昭和48年)には、大阪府の支援もあって地元に「分水川建設推進協議会」が設立されています。以来、10年以上の歳月をかけて1985年(昭和60年)、関係地権者の協力を得て「清滝分水川」が整備・完成したことが、記念に建立された石碑文で伝えられています。
- この分水路は、清滝の自治会館近くから分水して、中野本町のところで岡部川に接続されることで、以後、大雨による洪水被害から下流域を護るという大きな役目を果たしているわけですね。
〇「観る力を養う」
- 今日のテーマ「復旧と復興」について考えます。
- 一般的には、「復興」も「復旧」も「元通りの状態に戻す」という同様の意味がありますが、「復旧」は主に電気・ガス・水道・道路などのライフラインの壊れた箇所を元通りの状態に戻すといった場合に使われることが多く、「壊れたもの(傷んだもの)を元通りの状態にする」という意味を持っているようです。
- これに対し「復興」の方には、「いったん衰退したものを、もう一度盛んな状態(賑やかな状態)にする」という意味合いを持っています。
- 例えば、「震災復興のための施策」や「廃れた工場地帯の復興」といった具合に使われます。
- 近年の豪雨は、地球温暖化による気候変動の影響でしょうか、特定の地域に記録的な大雨が降り続く現象が多発しています。
- したがって、わが国のように急峻で曲がりくねった中小河川を改修する場合には、災害発生前の状態に戻す「復旧」ではなく、地域の暮らしを守り災害リスクを極小化する「復興」という考え方で臨む必要があります。
- そのためには、より効果的で効率的な公共投資(財源配分)を可能にする新たな予算システムと地域関係者の理解が大切な要素になりますね。