易経で自分らしさを磨く

~『易経カード』を人生のシグナルに~

「啐啄同時(そったくどうじ)」

〇「今日の易占から」

  • 今日の易占は「風沢中孚」の「二爻変」でした。
  • 「中孚」(ちゅうふ)は、互いの心が通じ合い真心で結ばれます。 
  • 「二爻変」は、志を同じくするメンバーが、互いに声を掛け合って楽しむときです。
  • 本日のテーマは「啐啄同時(そったくどうじ)」。

 

〇「地域を楽しむ」

  • 当地域の講座:「なわて学」では、「自然に学ぶ」をテーマに2017年(平成29年)と2019年(令和元年)の2回、講師の森の工作館・久保館長から興味深い話をお聴きしました。
  • 生駒山系で観られる多種多様な動植物の生態について、室池の水生生物を含めた話題は盛りだくさんです。
  • 特に鳥類の話では、四季折々の野鳥を50種類近く紹介するとともに、フクロウの食生活や子育てなど、その生態についての詳しいお話が印象に残りました。
  • なお、この2回の講座に関する詳しい資料は、小冊子『なわて学第5号』に収録されています。

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    「緑の文化園」に棲むフクロウたち(『なわて学第5号』から)

 〇「観る力を養う」

  • 今日のテーマ「啐啄同時(そったくどうじ)」は、仏教の禅で使われる言葉です。
  • 鶏の雛が卵から産まれようとするとき、殻の内側から嘴でつついて音をたてます。これを「啐」と言うようです。そのとき、すかさず親鳥が外から殻をつついて破る、これを「啄」と言い、この「啐」と「啄」が同時であってはじめて、殻が破れて雛が産まれるわけですね。これが「啐啄同時」です。
  • これは鶏に限らず、師匠と弟子や親と子の関係などにも通じる言葉として説かれています。
  • 易経』では「鳴鶴在陰、其子和之」、つまり陰に隠れている親鶴の鳴き声にひな鶴が和して鳴く様子に例えた「風沢中孚」が、禅語でいう「啐啄同時」に通じるものを説いていると観じます。