易経で自分らしさを磨く

~『易経カード』を人生のシグナルに~

「“やる気”を持続させる」

〇「今日の易占から」

  • 今日の易占は「火地晋」の「初爻変」でした。
  • 「晋」(しん)は、賢明な方針に従い、誠実に行動して成果につながります。 
  • 「初爻変」は、まだ実力も地位も得られない段階ですが、初志を貫いてわが道を歩みます。
  • 本日のテーマは、「“やる気”を持続させる」とします。

 

〇「地域を楽しむ」

  • 地域講座:「なわて学」では、地域ゆかりの人物として旧制の四條畷中学校を首席で卒業し、東京大学を経て東洋哲学を究め、生涯を人づくりに捧げた安岡正篤氏のことが、何度か語られました。
  • 少し遡って、明治後半から戦前の昭和の時代に、仏教・浄土宗の宗教家で生涯を求道と教育のために捧げた「住岡夜晃(すみおかやこう)」という人物がいます。
  • その住岡氏の著作「讃嘆の詩(さんだんのうた)」上巻に、「念願は人格を決定す 継続は力なりのフレーズが出てきます。(2003年樹心社刊)

 

〇「観る力を養う」

  • テーマ「‶やる気〟を継続させる」から、“やる気”とそれを持続させる方法などについて観ていきます。
  • “やる気”は、①自律性 ②権限・裁量度 ③効力感 という3つの要素で成り立っていて、“やる気”が湧いてくるときには、この3つの要素が各人の行動を通じて繰り返し体験され、また相互に増幅作用(シナジー効果)を起こしながら、そのエネルギーが高められていくのではないかと考えます。
  • また、“やる気”については、今日の脳科学の進化によって一層解明されつつあり、脳の各部位の働きに伴って分泌される神経伝達物質の研究サイドからも、多くの知見が示されています。
  • 例えば「ドーパミン」という物質は、人間が喜びや快感を得たときに脳内に分泌されるといわれます。心と身体に快感をもたらし、意欲を湧き起こす働きのある快感・報償系の成分で、これがゲームやギャンブルなどで、過度に分泌されると依存症につながる怖れもありますが…
  • 人間には、必ず心身ともに好不調の波があり、ストレスや疲労の蓄積等々で、うつ状態になるケースが増え続けている現状も見過ごせません。こうした状況を脳科学から見ると、ちょっとした生活の乱れや思い込みが原因で「ドーパミン」の分泌が不足したり、そのバランスを崩したままの生活パターンを続けていることもあるはずです。
  • そこで、以下に“やる気”を持続する方法として、小さなヒントを列挙してみました。

1.指先でも歩きでも、とにかく何かを動かすところからスタートする。

脳科学によると、大脳辺縁系の「側坐核」という部位が活動すると、“やる気”が出るといわれていて、「側坐核」は身体を動かして何かを始めないと活動しないそうです。)

2.睡眠を十分に取る。昼間なら10~15分程度の仮眠も効果的

(ゲームなどで目が疲れた状態で睡眠不足を蓄積させるのはダメです。朝起きたら、太陽の光を浴びながら生活のリズムをスタートさせます。)

3.集団の力を借りる。

(自分がチームの一員として大切な役割を持っていることを意識することは、“やる気”を増幅します。特にパワー不足のときは、1つの仕事に集中します。組織社会では、複数の物事が同時並行で進められることが常ですが、どっちもつかずの状態は“やる気”を低下させるようです。)

4.目標を大・中・小に分類・整理して、小さな目標を時間軸に設定する。

(目標を小さく分割しておくと進み具合が目に見えて実感できます。目標をクリヤーしたときの自分に、ご褒美を用意しておくことも効果的です。)

5.朝ご飯を食べる。

(これは、子どもにとって最も大切なことだといえます。「ドーパミン」を分泌するにも、栄養源の摂取は不可欠です。朝ご飯抜きの登校は、学習においても“やる気”以前の問題です。)