易経で自分らしさを磨く

~『易経カード』を人生のシグナルに~

「真空の法則」

〇「今日の易占から」

  • 今日の易占は「天山遯」の「五爻変」でした。
  • 「遯」(とん)は、逃れ退くとき。
  • 「五爻変」ですから、志を持ちながら退くことによって、よい結果につながります。
  • 本日のテーマは、「真空の法則」とします。

 

〇「地域を楽しむ」

  • 地域講座:「なわて学」も、新型コロナ第三波の影響で、12月13日に予定されていた「交流フォーラム」が延期になりました。
  • 新型コロナによって、社会経済のあらゆる活動が制約され、またその変容が求められています。
  • 年末年始を含めた行動や組織活動が制約される結果、そこに生じる「真空のような時間と空間」を未来のためにどう活かすのかを問われているように思います。
  • 物理の時間に実験で学ぶ法則の一つに「トリチェリーの真空」があります。
  • この実験は、液体状になっている水銀の重さ(比重)から大気圧を実証すると同時に、この試験管の上部にできる真空が、水銀柱を76㎝の高さまで引き寄せているとも考えられるわけですね。

 

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トリチェリーの実験(模式図)

〇「観る力を養う」

  • 今日は「真空の法則」について、観ていきます。
  • 「真空」とは、空気も物質も何もない状態であり、宇宙でいえばブラックホールのようなイメージです。
  • 精神世界の解釈、例えば仏教の表現でいうと、自分の心の中にある固定観念、執着、思い込み、あるいは欲望などを一旦捨て去って、いわゆる「無」の境地に入れば、そこに「空白」がイメージできるといわれます。この状態が「空」と説かれますが、私のような凡人には簡単にたどり着けない世界です。
  • そうした物理学や宗教の説くところでは、「空」という何もない空白状態ができると、これを「埋めようとする力が働く」ようです。これが「真空の法則」ですね。
  • 実業家で「銀座まるかん」の創業者・斎藤一人氏は、長年にわたって納税額全国1位の「納税王」と呼ばれた人物です。著作も書店の棚にたくさん並んでいます。
  • 斎藤氏は、「真空の法則」つまり「無から有を生み出す」心構えと行動について、要約すると以下のような成功哲学を繰り返し説いています。
  • 「無」を活かしたとき、初めて「有」が活きてくる。幸せを「無」からつくれない人に、お金や財産を与えても幸せにはなれない。
  • 人間関係も同じ。人間関係には、コミュニケーションが必要であり、「人のためを思いながら接する」ことや「自分から積極的にする挨拶」も「無」から始まる。
  • お金絡みや権力による支配と服従で成り立っている人間関係は長続きしない。役職がなくなり権限を失えば、人は寄ってこなくなるように、「有」から始まった人間関係は、すぐ「無」になる。
    だから、「無」からスタートした人間関係の方が長続きする。
  • 普段から「無から有を生み出す」ことを頭に入れながら思いを巡らせ、実践すると望ましい結果につながるというわけです。