易経で自分らしさを磨く

~『易経カード』を人生のシグナルに~

「旨いものは宵に食べ、旨い話は二度考える」

〇「今日の易占から」

  • 今日の易占は「水沢節」の「上爻変」でした。
  • 「節」(せつ)は、節度を心得る。甘い話や好い条件でも、自らを律してより厳しい道を選びます。 
  • 「上爻変」ですから、節制が過ぎると、何か楽しめない人生になってしまいそうですね。
  • 本日のテーマは、「旨いものは宵に食べ、旨い話は二度考える」です。

 

〇「地域を楽しむ」

  • 少し前に泉佐野市と国の裁判で一定の決着を見た「ふるさと納税制度」ですが、さすがに最近は、「なりふり構わぬ自治体の寄付集め」や「納税とは名ばかりの返礼品漁り」などが、あまり話題に上らなくなりました。
  • ネットで観ると、当地域・四條畷市の案内サイトもかなり変貌していました。寄付額に応じた返礼品の選択肢も180件ほどあるのです。(泉佐野市は300件以上ありますから、少ない方か?)
  • その中から、私の独断で2点だけ選んで紹介してみます。
  • まず1つは、『正行像賛扇子』です。品物の内容紹介は次のとおりです。

江戸時代の初め、加賀藩前田綱紀公の命によって狩野探幽が描いた『楠公父子訣別図』の賛文として、明の儒臣、朱舜水は正成公に三首、正行公は一首残していました。
正成公の一首は、徳川光圀が建立した、神戸湊川神社の「嗚呼忠臣楠子之墓」の碑陰に刻まれたことで世に出、多くの人が知っています。しかし、正行公の一首は、その存在すら一部の研究者にしか知られず、図書館収集の朱舜水全集等に一部が納められるのみで、世に出ることはほとんどありませんでした。
この正行像賛扇子は、資料の極めて少ない楠正行について、一人でも多くの人に正行の顕彰と、その人間像等について理解が進むことを願って作ったものです。

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「正行像讃扇子」(市の返礼品サイトから)
  • 2つ目は、市域では数少ない宿泊施設の一つ、『茶屋宿 伊勢屋』の内容紹介です。

忠義の武将 楠正行公を祀る四條畷神社の麓に佇む小さな宿を夫婦二人で営んでおります。
日頃の喧騒を忘れ、四季の移ろいを感じながらゆっくりとした時間を過ごしながら、大阪産黒毛和牛「なにわ黒牛」など地産地消にこだわったお料理をお召し上がりいただけます。
豪華な設備や温泉などの特別な施設はございませんが、大阪の食材の美味しさを発信すべく夕食・朝食ともにお料理は茶屋宿 伊勢屋自信を持って提供しております。
今回ご提供するのは、茶屋宿 伊勢屋で1番人気のなにわ黒牛特選コースのディナーと大阪産食材を存分に使用した朝食の2食付き宿泊券となっております。大阪 なにわの食です。

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「茶屋宿 伊勢屋」(市の返礼品サイトから)

 〇「観る力を養う」

  • 本日のテーマ「旨いものは宵に食え、旨い話は二度考えよ」は、まずそれぞれの意味から考えます。
  •  前段は、「旨いものも一晩経過すると味が落ちてしまうので、夜のうちに食べたほうがいい」という意味から、「良いことはためらわずに早くやるのが得である」ことを説いています。
  •  後段は、「旨い話には裏があり危険の伴うことが多いので、すぐに飛びつかずに熟慮するのがよい」という戒めです。
  •  さて、 儒教でいう「中庸」の「中」は、偏らないことですが、「中を取る」や「足して2で割る」というような、単に大小や上下の中間を取ればよいという意味ではありません。
  •  それは常に、時々に物事を判断する上でどちらにも偏らず、早からず遅からず、かつ自分を含めて関係者が理解し納得できる結果を導くものです。
  • 人間社会で「中庸」をわきまえるのは、容易いことではありません。私のような凡人の場合には、『易経』が説く「節度」を日頃の自然な行動スタイルに組み込むことが、まずは基本のように思います。