易経で自分らしさを磨く

~『易経カード』を人生のシグナルに~

「泥を被る」

〇「今日の易占から」

  • 今日の易占は「水天需」の「三爻変」でした。
  • 「需」(じゅ)は、待つとき。状況をしっかりと見極めて体制を整えます。 
  • 「三爻変」ですから、時には泥を被る役目も必要ですね。やがて出番は来ます。
  • 本日のテーマは、「泥を被る」とします。

 

〇「地域を楽しむ」

  • 当地域・四條畷市市長選挙が昨年末(12月27日)にあり、現職の東氏が得票率64%で再選されました。引き続き全国最年少の市長として、二期目・4年間の市政運営が市民から負託されたわけです。
  • 国政を総理する首相をはじめ、自治体の行政執行責任者としての首長が、万民から満足と納得を得るのは、当たり前のことですが至難の業です。時には厳しい決断も必要ですしね。
  • 限られた資源と権限の中で施策をきめ細かく講じても、一定の人々の不満や無理解はあり、その立場に長く就けば就くほど責任を問われるリスクも高まります。
  • 政治家が、こうしたリスクを乗り越えていくためには、やはり「泥を被る」側近・スタッフの存在が、必要であり不可欠なのでしょうか。

 

〇「観る力を養う」

  • 本日のテーマ「泥を被る」は、「損になることが分かった上で、その役目を引き受けること。」あるいは、「他人の責任を一身に背負うこと。」だと理解します。
  • この言葉から思い浮かぶ事例として、政府主催の「桜を見る会」に参加していた安倍前総理の後援会関係者の宿泊・懇親会経費をめぐって、会の代表であった公設第1秘書・配川博之氏と事務担当者が、収支報告書への不記載を理由に政治資金規正法違反で起訴され、罰金刑に処された事案があります。
  •  本件については、すでに国会の場で安倍氏自身が答弁に立ちましたが、野党関係者が引き続き責任を問う姿勢です。
  •  この間に安倍政権が執行してきた膨大な政務や行政施策の全体を評価したとき、本件がどれほどの位置や重さを持ち、また、いかなる悪影響を与えたのか。私達には、すべては知り得ませんが、「泥を被る」人物が存在したことは明らかです。
  • 易経』は、経験科学に基づいて、ありとあらゆる場面・立場・環境に活用できる人類の知恵が凝縮された書です。64卦の1つ「需」の「三爻」が示唆する教訓も奥深いものがあります。