易経で自分らしさを磨く

~『易経カード』を人生のシグナルに~

「対立物の統一」

〇「今日の易占から」

  • 今日の易占は「天地否」の「三爻変」でした。
  • 「否」(ひ)は、天地が交わることなく何事も成立し難い状況です。 
  • 「三爻変」ですから、自分の立場・役割を忘れて、私益ばかり考えているようではダメですね。
  • 本日のテーマは、「対立物の統一」とします。

 

〇「地域を楽しむ」

  • 大阪には全国の公立大学のトップ3に入る、「大阪府立大学」と「大阪市立大学」があります。
  • 大阪府立大学」のルーツは、1883年(明治16 年)に設置された大阪獣医学講習所であり、「大阪市立大学」は、1880年明治13年)に開所 された大阪商業講習所を源流とするわが国最初の市立の大学です。
  • これまで両大学は、学部学科や専門学校組織等の再編・改革を経てきましたが、かつての「適塾」をルーツとする大阪大学とともに互いに切磋琢磨しながら、最先端の人づくりとアカデミズムの拠点としての役割を担ってきました。
  • 2019年(平成31年)4月に、それぞれの大学を運営する公立大学法人が統合され、「公立大学法人大阪」が設立されました。
  • この法人の統合により、大阪の飛躍に貢献する魅力ある「知の拠点」となる新大学の実現をめざして、以下のようなメッセージ(大要)が発信されています。

「2大学・1高専シナジー効果を発揮し、…。 2020年6月には、2022年度に設置予定の新大学名称が『大阪公立大学』に決定…、新大学の設置に向けて準備を進めて…。11学部・1学域、15研究科の幅広い学問領域を擁し、学生数約16,000人の日本最大規模の公立大学です。」

「多彩な学問領域の融合により創出される新たな教育・研究を大都市の立地を生かして展開…。」

f:id:okarina1952:20210116113047p:plain

公立大学法人大阪」の3つの重点目標(案内資料から)

 

〇「観る力を養う」

  • 本日のテーマ「対立物の統一」は、ドイツの哲学者・ヘーゲルが確立した「弁証法」をエンゲルスが、その著『自然弁証法』で指摘した「3つの原則」の中の一つです。
  • 「3つの原則」とは、①量から質へ、質から量への転化 ②対立物の統一 ③否定の否定 の3つですが、このうち「対立物の統一」については、「対立物は相互に規定し合うことで初めて互いに成り立つという、相互依存的で相関的な関係にあるのであって、決して独自の実体として対立しあっているわけではない。」と説明されています。
  • ヘーゲルは、19世紀の前半のプロイセン政府からベルリン大学の監督官兼総長に任じられています。彼は代表的な哲学者ですが、人生の大半を教育者として生き、この時期には大学を監督する行政官の役割も任されていたようですね。
  • 2022年度(令和4年度)に予定される『大阪公立大学』の新たなスタートに向けて、両大学に蓄積された貴重なリソースと特色が、未来志向で創造的に再構築されることを願っています。