易経で自分らしさを磨く

~『易経カード』を人生のシグナルに~

「大切な遺産」

〇「今日の易占から」

  • 今日の易占は「水風井」の「初爻変」でした。
  • 「井」(せい)は、時代を超えて社会に便益をもたらすインフラのような貴重な存在です。 
  • 「初爻変」ですから、世間の人々から忘れられ、その価値・能力が活かされていない状況ですね。
  • 本日のテーマは、「大切な遺産」とします。

 

〇「地域を楽しむ」

  • 当地域・四條畷市は、大阪都市圏近郊に位置する人口5.6万人のコンパクトなまちであり、豊かな歴史・文化をはじめ建造物やインフラを含めて、多くの資産を持つまちです。
  • 先人が残してくれたインフラの中の「大切な遺産」として、第一に小楠公墓所から飯盛山を背景に鎮座する四條畷神社を東西に結ぶ「約1㎞の参道」を挙げたいと考えます。
  • この参道に関わる経緯を年代順に整理すると、以下のようになります。

1348年(正平3年) 四條畷の合戦で小楠公・楠正行が最期を遂げる。

1429年(正長2年) 正行公の墓石に2本の楠(苗木)が植えられる。

1878年明治11年) 現在地に墓所が拡張整備され墓碑が建立される。

1890年(明治23年) 飯盛山の麓に四條畷神社が創建される。

1895年(明治28年) 浪速鉄道が四條畷駅まで開通する。

  • こうした歴史的な経過から「墓所」が現在の位置にあり、そしてちょうど墓所の東を仰ぐと飯盛山があることから、明治の先人たちは議論の末、墓所を見守る視点となる山麓に神社を鎮座させました。
  • 東西「約1㎞の参道」は、以上のような経緯があって誕生したものであり、当時、年間30万人と伝えられる参拝者と地域の人々などに、長年にわたって便益をもたらしてきたわけです。

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    「2020年 市勢要覧」から

 〇「観る力を養う」

  • まちの「大切な遺産」の中でも道路施設などのインフラは、主に行政の役割になります。
  • 「小楠公墓所から四條畷神社を東西に結ぶ参道」も公共インフラとして、これまで行政がその整備と維持に力を注いできたからこそ、今も人々に愛用されているわけです。
  • このような「大切な遺産」としてのインフラは、(維持管理も必要ですが)そのまちの個性と魅力を形づくる宝物であり、後世に引き継ぐべき貴重な資産です。
  • 今後、その価値を高め輝きを増幅させるための整備に向けて、行政としての将来ビジョンが望まれるところです。