〇「今日の易占から」
- 今日の易占は「風水渙」の「二爻変」でした。
- 「渙」(かん)は、分散する状況。チームの結束を図る行動を起こします。
- 「二爻変」は、メンバーの協力を得て目標達成に向かいます。
- 本日のテーマは、「旗印を観る」とします。
〇「地域を楽しむ」
- 政治権力をめぐる戦いが繰り広げられた時代、軍団の士気を鼓舞して結束を図り、混戦の際には敵味方を識別する上で、「旗」を掲げることに大きな意味と必要性がありました。
- 当地・四條畷ゆかりの楠木一族の「旗印」は、家紋の「菊水」とともに「非理法権天(ひりほうけんてん)」が掲げられてたと伝えられますが、これには諸説様々あるようです。
- 『太平記』や『梅松論』のいずれにも記されていないことから、江戸時代の寛永期(1630年代)に発行された「草紙物の記述」、あるいは元禄期(1700年代)の井原西鶴によって「非理法権天」と楠木正成が結びつけられた、とする説もあります。
- 「非理法権天」とは、一般的に「非は理に勝たず、理は法に勝たず、法は権に勝たず、権は天に勝たず」、つまり「天道・天命にのみ従って行動する」意志を内外に表示するものであり、この軍団を率いた大楠公・楠木正成とその子・正行の理念・行動原理にふさわしいものと解されます。
- 楠木一族ゆかりの社寺(湊川神社、観心寺・金剛寺)などには、今も「非理法権天」の旗が納められています。
- また、千早赤阪村にある「奉建塔」は、「大楠公600年祭記念塔」として1940年(昭和15年)に建立された塔で、「非理法権天」と刻まれています。(浄心寺塞址と呼ばれる上赤坂城の出城跡に立地)
〇「観る力を養う」
- 本日のテーマ「旗印を観る」から、まず「旗印」について確認しておきます。
- その意味は、主に「戦場で目印として旗につける紋所や文字」のことであり、「 行動の目標として掲げる主義・主張」という意味でも用いられる言葉です。
- 一国の大切な旗印は「国旗」。日本の国旗は、薩摩藩主・島津斉彬の提案を受けて、1859年(安政6年)江戸幕府が「日章旗」を「御国総標」とする触れ書きを発したことが始まりとされています。(法的根拠を持つ国旗とされたのは、1999年(平成11年)のことですが…)
- また、 お隣の韓国(大韓民国)の国旗は、「太極旗」と呼ばれる『易経』にゆかりのあるデザインです。
- 国旗の中心に「陰と陽」が統一された「太極」があって、四隅に易の「八卦」のうち「天と地」を表す「乾と坤」、そして「火と水」を表す「離と坎」の4つの「卦」が描かれています。