易経で自分らしさを磨く

~『易経カード』を人生のシグナルに~

「水の流れとともに」

〇「今日の易占から」

  • 今日の易占は「山水蒙」の「五爻変」でした。
  • 「蒙」(もう)は、まだまだ無知。学び続ける姿勢が人格を磨きます。 
  • 「五爻変」ですから、素直な気持ちで賢者の教えを求めます。
  • 本日のテーマは、「水の流れとともに」とします。

 

〇「地域を楽しむ」

  • 当地域・四條畷市の西部を南北に走る国道170号線の辺りは、7~8世紀の古墳時代まで「河内湾・潟湖」が広がっていました。
  • 日本書紀』や『古事記』『万葉集』にも、「草香(日下)江」(くさかえ)と呼ばれる大きな入江のことが記されています。
  • このエリアでは、年月の経過とともに河川の流れが運ぶ土砂で入江は狭まり、江戸時代の中頃までは「深野池」と「新開池」という巨大な池がありました。
  • 大和盆地から発した大和川は、18世紀の初めまで、いくつかの河川に分かれて南から北に流れ、この2つの池に水や土砂を注いでいましたが、江戸時代中期1704年(宝永元年)、今のような柏原市付近から西へ流れるルートに大改修(付け替え)されました。これ以来、南からの流れは途絶え、このエリア周辺の景観は一変します。
  • 今は深野池の一部が「深北緑地」として、府民のスポーツ・レクリエーションの場に供されるとともに、大雨などで寝屋川の氾濫が予測される時には、巨大な貯水施設として水害から人命と財産を守る機能を担っています。

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    『大阪「高低差」地形散歩・広域編』から江戸時代の深野池と草香江の推定エリア

 

〇「観る力を養う」

  • 本日のテーマ「水の流れとともに」から、19世紀末から20世紀初め頃に活躍したドイツの教育者・哲学者:ルドルフ・シュタイナーの著作『人体と宇宙リズム』の記述を思い出しました。
  • シュタイナーは「水の流れと宇宙」という部分で、以下のように述べています。

「地表は一部が陸地で、大部分は水球です。水球・海が宇宙を運行しています。河川は、地上のどこかに源泉があり、そこから湧き出て、海へと流れていきます。」

「人間は根本的に小さな地球です。人間は90パーセント、水からできています。液体の中を泳ぐ固体の人間は10パーセントにすぎないのですから、本来、人間も魚なのです。根本的に私たちは、自分の水のなかを泳ぐ魚です。」

  • シュタイナーの「人智学」に学ぶならば、人間が地球社会で生きていく限り、「歴史の経過を含めた水との関わり」を、もっと深く観じる必要がありそうですね。