易経で自分らしさを磨く

~『易経カード』を人生のシグナルに~

「教養とは」

〇「今日の易占から」

  • 今日の易占は「山雷頤」の「四爻変」でした。
  • 「頤」(い)は、「何を養うべきか」を考えるとき。「食と言」を慎みます。 
  • 「四爻変」ですから、チームのために力を尽くし、メンバーに助けられつつ目標に向かいます。
  • 本日のテーマは、「教養とは」とします。

 

〇「地域を楽しむ」

  • 当地域・四條畷に最もゆかりのある天皇といえば、「持統天皇」です。
  • その幼名「鸕野讃良皇女(うののさららのひめみこ)」から、持統天皇が幼少の頃に育てられた地域、そこは渡来人が大陸文化を伝えながら定住しヤマト朝廷を支えた地域、すなわち「讃良」(さら=今の寝屋川市の一部と四條畷市)であったと考えられます。
  • 持統天皇の事績は、『日本書紀』に詳しく記されていますが、わが国最古の歌集である『万葉集』もその一つです。持統帝の発意で始められ、平安時代桓武帝のときに完成されました。
  • 全20巻・4500首に及ぶ『万葉集』は、持統・元明・元正の3人の女帝によって完成された「巻一、巻二」を「母体万葉」、最初の「巻一」が「持統万葉」と呼ばれています。

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    百人一首持統天皇の読み札
  • そもそも「和歌」は、「やまとうた」と呼ばれ、「五・七・五・七・七」などのリズムを伴って、詠み人の思いが凝縮された、わが国独特の文学表現です。
  • 年初に宮内庁で催される「歌会始」も、その起源は定かでないようですが、古来から多くの人々の心にインパクトを与えるような「和歌」を詠める人物は、その地位や出自に関わらず、一般的に「教養豊かな人」と考えても差し支えないでしょう。

 

〇「観る力を養う」

  • 日本語大辞典によれば「教養とは」、「①人間生活を豊かにするための知・情・意の修養を積むこと ②人間性を開発・陶冶して精神文化を理解できる能力を身につけること」と説明されています。
  • そこで今日は、出口治明氏の著書『人生を面白くする本物の教養』から、学びたいと思います。
  • まず出口氏は、「教養」について、以下のように述べています。

「教養とは、人生におけるワクワクすること、面白いことや楽しいことを増やすためのツール」

「教養を身につけるには、ある程度の知識が必要…教養と知識は不可分の関係にある…」

「しかし知識は、あくまでも道具であって手段…増やすことが目的ではなく、それによって人生の楽しみ…本当に好きなものや打ち込めるものが見つかる確度が高まる、つまり選択肢が広がる。」

  • また同氏は、「教養のもう1つの本質は、『自分の頭で考える』ことにある。」「ものごとを自分の頭で考え、自分の言葉で自分の意見を表明できるようになるために勉強すること」「『自分の頭で考える』際のバロメーターになるのが『腑に落ちる』という感覚…本当に自分でよく考えて納得できたとき、私たちは『腑に落ちる』という感覚を抱く…」とも述べています。
  • そして「情報をあちらこちらから収集し、自分の頭の中で検証し、本当に納得することが『自分の頭で考える』ということ…腑に落ちない感覚が少しでもあれば、安易な妥協はせずに探求を続けることが大切」と説くのです。
  • つまり「教養」を身につけることは、「ワクワクすること、面白いことや楽しいことに出会えるチャンスを広げることにつながり、理想的な生き方を追求することそのものだ。」ということでしょう。