〇「今日の易占から」
- 今日の易占は「風火家人」の「三爻変」でした。
- 「家人」(かじん)は、家庭・家族の絆を大切にするときです。
- 「三爻変」ですから、家庭は厳格に過ぎることなく和やかにします。
- 本日のテーマは、「内平らかに外成る」とします。
〇「地域を楽しむ」
- 当地域・四條畷ゆかりの東洋哲学者・安岡正篤氏は、1983年(昭和58年)に他界しましたが、生前に元号の「平成」を考案していたことが、その後伝えられています。しかし、考案者が亡くなってしまえば、発案者にはなれません。つまり、その時点で廃案となっていたわけです。
- その後、「平成」の元号案は東大名誉教授の山本達郎氏(東洋学)から発案されます。
- 1988年(昭和63年)9月の時点で、「昭和」の次の元号は「平成」「修文」「正化」の3つに絞り込まれたとされています。
- 翌年1月7日、昭和天皇の崩御後、臨時閣議が招集され、当時の小渕官房長官の下で新元号の選定作業が進められました。所定の手続きを経て再度の閣議に入り、その日の午後に新元号「平成」が発表されました。
〇「観る力を養う」
- 本日のテーマ「内平らかに外成る」は、元号「平成」の制定趣旨でもあり、「国内に争いごとや災害などがなく平穏で、他国との関係もうまくいっている」という意味です。
- その典拠は、「内平らかに外成る」(『史記』)、「地平らかに、天成る」(『書経』)のいずれも中国の古典ですが、読みやすさ・書きやすさ・使用されてない・アルファベットの頭文字が重複しない、等々の条件をクリアーして最終候補になったわけです。
- 少し前になりますが、30年余りの「平成」という時代について、NHKがジャーナリストの池上彰氏にインタビューした記事があります。
- その中で、池上氏は次のように語っています。(一部を抜粋)
- まず「平成という時代をひとことで表すとどのような言葉になるのか」との問いかけには、
「『内災外乱』ですね。私のまったくの造語です。」「そもそも平成という言葉は『内平らかに外成る』からきているわけですが、実際には内(うち)、つまり国内は決して平らかではなく、実にさまざまな災害があった。 そして外(そと)成る、本当に平和が訪れるかと思いきや、東西冷戦が終わってから湾岸戦争やイラク戦争などさまざまな紛争が続き、今も米中の貿易摩擦・・・と乱れているわけで、とっさにこういう造語を作ってみました。」と語ります。
- また「新しい時代は、どんな時代になってほしいですか」という問いに対しては、
「『内和外平』です。」「内、国内はもっとそれこそ聖徳太子じゃないですけど、“和をもって”あってほしいし、外は平和になってほしいということですね。」と答えています。