易経で自分らしさを磨く

~『易経カード』を人生のシグナルに~

「一隅を照らす」

〇「今日の易占から」

  • 今日の易占は「火天大有」の「初爻変」でした。
  • 「大有」(たいゆう)は、成果の獲得をめざして、包容力を発揮しつつ前進します。
  • 「初爻変」ですから、まずは将来のためにコツコツと努力を続けます。
  • 本日のテーマは、「一隅を照らす」とします。

 

〇「地域を楽しむ」

  • 当地の『四條畷市史第5巻(考古編)』をはじめ、周年事業として刊行される資料集や「市勢要覧」など、地域の歴史文化を紹介した書物や印刷物には、その時代の有様を彷彿させる挿絵・イラストが随所にちりばめられ、わかりやすく親しみやすい読み物になっています。
  • それらの挿絵・イラストの作者が、四條畷市立歴史民俗資料館・前館長の佐野喜美氏です。
  • また佐野氏は、四條畷をまるごと学ぶ「なわて学」講座の中で、これまでイラストの描き方を2回、受講者に分かりやすく手解きしてくださいました。
  • この体験(ワークショップ)で、自分の描いたものが案外「絵になっている」ことを実感した人も多いようです。

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    佐野氏のイラスト(市史第5巻の表紙から)

 〇「観る力を養う」

  • 本日のテーマ「一隅を照らす」は、天台宗の開祖である伝教大師最澄の残した言葉です。
  • 「一隅を照らす、これ則ち国宝なり」が、フレーズの全体です。
  • その意味するところは、「片隅の誰も注目しないような物事に、コツコツと取り組む人こそ尊い存在である。」ということです。
  • 世間から注目されて、表舞台で活躍する人々だけが尊いわけではなく、一人ひとりが各々の場所で一隅を照らすことこそが、人間の本来の役目であり、生きることそのものだということですね。
  • どうしても派手な写真やメディアなど、目立つことに気をひかれがちですが、当地でいえば、佐野氏のように地味でさりげなく地域に貢献し続ける存在も、同じように尊いことです。
  • 人間一人の力は限られています。でも、いま自分にできることに力を注いで光を灯すこと。その一つの光が、時として大きな光となって、社会に役立っていくことがあるかもしれません。