易経で自分らしさを磨く

今日の易占から/地域を楽しむ/観る力を養う

「厳しい境遇の中で」

〇「今日の易占から」

  • 今日の易占は「坎為水」の「四爻変」でした。
  • 「坎」(かん)は、「一難去ってまた一難」という状況。ここは信念をもって乗り切ると、次に開ける展開もあります。 
  • 「四爻変」ですから、形ではなく心を込めて祈念します。
  • 本日のテーマは、「厳しい境遇の中で」とします。

 

〇「地域を楽しむ」

  • 1923年(大正12年)9月1日に発生した関東大震災で、東京から大阪方面に移った事業家の一人に、総合家電メーカー「シャープ㈱」の創業者:早川徳次(はやかわ とくじ)氏がいます。
  • 早川氏は、シャープペンシルやバックル(徳尾錠)などの発明家としても有名ですが、その前半生は、まさに「一難去ってまた一難」を絵に描いたような厳しい境遇の連続でした。
  • 大阪で再起を図ることを決意した早川氏は、関東大震災から1年後の1924年大正13年)9月、現在の大阪市阿倍野区長池町に「早川金属工業研究所」を設立しています。
  • クリップなどの万年筆の付属金具の製造販売を行いながら新規事業を模索し、大阪・心斎橋にある縁戚の石原時計店にアメリカから届いた「鉱石ラジオ」に着目して、その国産化も成し遂げました。

 

〇「観る力を養う」

  • 本日のテーマ「厳しい境遇の中で」から、早川徳治氏のことを思い起こしてみました。
  • こうした歴史と伝統を持つ「シャープ㈱」でしたが、残念なことに2016年(平成28年)、大型液晶パネルの不振などによる経営危機を受けて、台湾に本拠を置く鴻海精密工業が3分の2弱の株式を取得し、日本の大手電機メーカーとしては初の外資傘下の企業となりました。
  • その後、本社は大阪市から、工場がある堺市堺区へ移転されましたが、2017年(平成29年)には世界初の8K液晶テレビを発売するなど、その勢いを取り戻し、東京証券取引所1部に上場復帰します。

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    大阪府堺市の本社
  • さらに2020年(令和2年)3月、新型コロナウィルス感染症に伴うマスク不足に対応して、三重工場でマスクの生産を開始するなど、新たな事業展開が観られます。
  • 現在「シャープ㈱」は外資傘下の企業ですが、独自技術にこだわりを持ち、「まねされる商品をつくれ」「事業の第一目的は社会への奉仕」と言い続けていた創業者・早川徳治氏の理念については、今も脈々と引き継がれているように思います。