易経で自分らしさを磨く

~『易経カード』を人生のシグナルに~

「個と全」

〇「今日の易占から」

  • 今日の易占は「火風鼎」の「上爻変」でした。
  • 「鼎」(てい)は、心を鎮めてバランスよく判断し行動します。 
  • 「上爻変」ですから、志を高く持って、自分の役割を全うします。
  • 本日のテーマは、「個と全」とします。

 

〇「地域を楽しむ」

  • 当地・四條畷市は、全国1750ある基礎自治体(市・町・村・特別区)の1つです。
  • 基礎自治体には、法制度によって担保された「自治」があり、自らの判断と権限で法規や予算を定め、域内の構成員に対する行政サービスを執行する経営体として、自立した機能を持っています。
  • また、大災害などが発生し、自治体としての基本機能や存続が危ぶまれる事態に至れば、国家が組織を挙げて支える「個」としての存在、つまり「国」という「全」の一部でもあります。
  • 基礎自治体は、その国が定める法制度によって存在し、その姿・形は「国の成り立ち・あり方・考え方」を本質的に反映したものですから、当然「基礎自治体と国」は、いわば有機的な一体不可分の関係にあるといえるでしょう。
  • 基礎自治体には、構成員から選ばれた首長と議会があって、それ自体が自律的に機能する「全」であり、また同時に「個」でもあるわけです。
  • 「その子を見れば、その親が分かる」ように、「基礎自治体を見れば、その国の〝お国柄〟(=国体)が分かる」、すなわち「地域は国家の縮図」ということになります。

 

〇「観る力を養う」

  • 本日のテーマ「個と全」について、(少し抽象的ですが)その概念について考えてみました。
  • 古くから老荘思想をはじめとする東洋の認識論には、「個にして全、全にして個」(あるいは「一にして全、全にして一」)という捉え方があります。
  • 究極的なサイエンスの世界でいえば、「宇宙と量子」の関係ともいえます。
  • 宗教的な表現でいうと、「全個一如(ぜんこいちにょ)」や「神人一如」といった感じですが、この「一如」とは、「絶対的に同一である真実の姿」という意味の仏教用語であり、「三法印」の「諸法無我」に通じるものです。
  • さて、複雑系理論の世界では、フランスの数学者ブノワ・マンデルブロによる幾何学の概念に「フラクタル構造」というのが出てきます。
  • フラクタル構造」は、「図形の部分と全体が自己相似(再帰)になっているものなどをいう」とされています。

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    フラクタル図形の例
  • ところで、ラグビーでよく使われる言葉に”All for one, One for all”:「万人は一人のために、一人は万人のために」がありますね。昨今のコロナ禍を克服する上でも、大切にしたい言葉の一つです。