易経で自分らしさを磨く

~『易経カード』を人生のシグナルに~

「ガラシャの美と聖」

〇「今日の易占から」

  • 今日の易占は「火天大有」の「四爻変」でした。
  • 「大有」(たいゆう)は、大いに稔ある成果が期待されるとき。初志を忘れないことが大切ですね。 
  • 「四爻変」ですから、リーダーに従い、誠実かつ謙虚に力を尽くします。
  • 本日のテーマは、「ガラシャの美と聖」とします。

 

〇「地域を楽しむ」

  • 当地・四條畷は、16世紀の戦国時代、三好長慶が飯盛城を築いて畿内を支配した頃、河内キリシタン信仰の一大拠点となっていました。
  • その後、豊臣秀吉の治世になって、キリシタン信仰は弾圧されていきます。
  • さて、今の大阪城の南、中央区玉造の一角に「越中井(えっちゅうい)細川忠興夫人秀林院殉節之遺址」と刻まれた石碑と古い井戸があり、細川忠興の屋敷があった場所と伝えられています。
     

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    『なにわ大坂をつくった100人』(大阪・関西21世紀協会)から
  •  忠興の正室といえば、明智光秀の三女で細川忠興正室「たま」(玉/珠)又は玉子(たまこ)、キリシタンの洗礼名「細川ガラシャ」として有名ですね。
  • 1600年(慶長5年8月)天下を決する関ケ原の戦いを前にして、夫の忠興は徳川家康に従い、上杉征伐に出陣します。そこで豊臣方・西軍の石田三成は、大坂の細川屋敷の玉を人質に取ろうとしますが、「玉はそれを拒絶して屋敷内の侍女を全員逃がした後、家老の小笠原秀清に槍で突かせて命を絶った。」と伝えられます。

〇「観る力を養う」

  • 本日は、桜の開花情報が伝えられるこの時期に、「ガラシャの美と聖」というテーマを取り上げてみました。
  • 前述の細川忠興の屋敷跡には、現在、大阪カテドラル聖マリア大聖堂があり、その正面右側には細川ガラシャ像が建っています。そして越中井の石碑側面には、ガラシャの辞世の句「散りぬべき時知りてこそ 世の中の 花も花なれ 人も人なれ」が刻まれています。
  • 桜の花は、日本人の精神文化を象徴する一つであり、他の花の追随を許さないところがあります。咲くときは華やかであり、かつ散るときは潔い余韻を示します。
  • この句には、父・明智光秀とその親友でもある義父・細川藤孝の思いと、東軍・徳川方に与する夫・忠興の立場への深慮、そしてキリスト教に救いを求める自らの生き方を重ね合わせた、究極の意志が凝縮されているように思います。