易経で自分らしさを磨く

~『易経カード』を人生のシグナルに~

「おまけの文化」

〇「今日の易占から」

  • 今日の易占は「山雷頤」の「二爻変」でした。
  • 「頤」(い)は、食と言動でいかに養い、いかに処するかを説きます。 
  • 「二爻変」は、いつも誰かに頼っていてはダメですので、自活・自立の道を考える必要がありますね。
  • 本日のテーマは、「おまけの文化」とします。

 

〇「地域を楽しむ」

  • 大阪では、「食い倒れのまち」を支える数多くの飲食店や食品メーカーが活躍しています。
  • 大阪市西淀川区に本社のある「江崎グリコ株式会社」もその一つです。
  • 2015年(平成27年)10月にグリコ乳業株式会社と経営統合し、菓子・食品・乳製品・健康食品などを製造・販売する総合食品メーカーとなっていますが、その創業は約100年前の1919年(大正8年)、創業者である江崎利一氏がカキの煮汁からグリコーゲンを採取し、それをキャラメルの中に入れた栄養菓子「グリコ」を製作したことから始まっています。
  • そして1922年(大正11年)、大阪の三越百貨店で「グリコ」の発売を開始し、ミニチュアのおもちゃの「おまけ」付きキャラメルは、「ひとつぶ300メートル」のキャッチコピーとともに大ヒット商品となりました。
  • 道頓堀川に架かる戎橋の脇には、男性が両手と片足を上げたいわゆる「グリコポーズ」(「ゴールインマーク」)のネオンサインが今も健在です。
  • このネオンサインは1935年(昭和10年)から点灯開始され、現在は6代目ということですが、この絵柄は、最初に発売された「グリコ」のパッケージからとったものです。
  • 近年大阪を訪れる観光客が、真っ先にこのネオンサインをバックにして、戎橋から写真を撮る風景が定着しているように、まさに大阪を特色づける貴重な観光資源の一つになりました。

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    道頓堀にある6代目のネオンサイン

 〇「観る力を養う」

  • 一般的に、「おまけ(御負け)」とは、「ある商品を購入した際に、その価格を値引きしたり、サービスとして追加で品物をつける行為やサービスのこと」を意味します。
  • その語源は「御負け」の文字通り、「お店などの売る側が客との駆け引きに負けて値を下げる行為」を指しますが、この言葉が広く使用されるようになった源や時期などは明確ではないようです。今では商品以外の物品やサービス、あるいは金券などを追加することも指すようになっています。
  • 「おまけの文化」といえば、私の場合「グリコのキャラメル」をまず連想し、その次に小中学生の頃に手にした学習雑誌の「おまけ」(豪華付録)を思い浮かべます。
  • グリコの創業者・江崎利一氏の「子どもの二大楽しみ、食べることと遊ぶことを同時に満たす」との思いは、売り手と買い手の双方を何となく幸せな気分にしてくれる、「おまけの文化」の原点ともいえると考えます。
  • デジタル化が急速に進展する今日の社会では、子どもたちにとっての「おまけ」のイメージも変化していくことでしょう。すでに、カードに加算される「ポイント」が、そのイメージになっているかもしれませんね。