易経で自分らしさを磨く

~『易経カード』を人生のシグナルに~

「善は急げ」

〇「今日の易占から」

  • 今日の易占は「地沢臨」の「初爻変」でした。
  • 「臨」(りん)は、リーダーとメンバーの気心が一致して、支配や保護が行きわたる状況です。 
  • 「初爻変」ですから、心を一つにして目標に向かいます。
  • 本日のテーマは「善は急げ」。

 

〇「地域を楽しむ」

  • 当地・大阪は、パワーをアップしたコロナ変異ウイルスが猛威を振るい、また緊急事態が新たな局面に来ています。
  • ようやく始まったワクチン接種の早期普及が望まれるところですが、この対策における日本の出遅れ感は否定できません。
  • 当面、外国製ワクチンの供給に頼らざるを得ないことが、現象的には「出遅れ」の大きな要因に見えますが、国産ワクチンの開発事情などに視点を移すと、将来の対応に活かすべき日本の弱点が観えてくるように思います。
  • 先週の新聞記事から、国内におけるワクチン開発の状況をピップアップしておきました。

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    2021.4.5付け中日新聞の記事から

 〇「観る力を養う」

  • 本日のテーマ「善は急げ」から、急がれる「ワクチン接種」が日本の場合なぜ出遅れたのか。
  • メディアから得られる情報から、その要因を以下のとおり「3つの脆弱性」と「2つの安全志向」に要約してみました。
  1. 医薬品産業における研究開発体制の脆弱性(製薬会社の規模・ベンチャーが少ない)
  2. 治験に関わる医療機関側の体制の脆弱性(緊急性のあるケースに柔軟な対応ができない)
  3. 開発支援に関わる政府の予算措置等の脆弱性(2020年度に追加計上されても欧米とは桁違い)

※特別定額給付金(国民1人@10万円)12.9兆円:第1~3次追加補正の予算措置0.27兆円

  1. 厚生労働省の審査・承認姿勢における安全・安定志向(安全性重視の姿勢は崩さず)
  2. 国民意識における接種の効果と副反応に対する安全志向(「受けたくない」や「しばらく様子を見て」と答える国民の方が多い)
  • 先行している諸外国では「ワクチン接種による副反応などのリスクよりも、感染拡大を収束させるメリットの方が明らかに大きい」として、官民を挙げて早期普及が進められています。
  • 今後のワクチン接種普及は、各自治体の役割に負うところが大きくなりますが、将来の新たな感染症対策を考える上で、(上記の1~5に指摘されるような)わが国の弱点をしっかりと自覚し、克服していく必要がありそうです。