〇「今日の易占から」
- 今日の易占は「雷風恒」の「四爻変」でした。
- 「恒」(こう)は、安定・恒常のとき。情勢の変化に際しても、大道を貫く姿勢を堅持します。
- 「四爻変」ですから、立場・権限に見合う徳が備わっていないため、物事が捗りません。
- 本日のテーマは、「地域の主権と創生は何処へ」とします。
〇「地域を楽しむ」
- 新型コロナのワクチン接種が、各自治体で進められています。
- 国から、今年の9月には全国民に行きわたる量を確保できる目途も示されました。
- しかし、予定の接種用ワクチンの残りを廃棄する自治体が一部にあったことは、残念なことであり情けないことと考えます。
- 予防接種の実施は、基本的に自治体に任されています。にもかかわらず、残りのワクチンの取扱いについて、「国の方針が…」「優先配布の基準が…」と画一的な公平性やルールを考える余り、当該自治体職員の主体的で目的に沿った臨機応変な判断がなされていない状況が見られます。
- こうした一部の自治体における職員は、なぜ何時から「国の指示待ち族」に戻ってしまったのでしょうか。
〇「観る力を養う」
- 今日のテーマ「地域の主権と創生は何処へ」から、この間の地方分権化と地域創生の流れを再認識してみました。
- 1995年(平成7年)に「地方分権推進法」が制定されています。
- これに基づいて、2000年(平成12年)と2007年(平成19年)の2次にわたって、いわゆる「地方分権一括法」が制定されて、国の自治体に対する関与のあり方が「自治体の役割・権限を高める方向」に改革されました。
- その後、安倍内閣の下で「地方創生」が政策の大きな柱に掲げられ、「地域の自主性と自律性を高めつつ、その成長戦略を導く」という流れを推し進めてきたはずですが、コロナ禍で吹き飛ばされてしまったのでしょうか。
- 今回のワクチン接種が、国の大方針の下に全国的に実施されるものとはいえ、高価で貴重なワクチンの「配り方や使い方」まで担当大臣から指摘されるような事態は、やはり残念でなりません。
- 「地方の主権と創生」は、自治体が持てる役割・権限を「自立・自助・自律」の精神で創造的に、そして臨機応変に発揮してこそ達成されるものでしょう。