易経で自分らしさを磨く

~『易経カード』を人生のシグナルに~

「相・運・学」

〇「今日の易占から」

  • 今日の易占は「水山蹇」の「上爻変」でした。
  • 「蹇」(けん)は、厳しい課題を前にして、身動きが取れない状況です。先ずは自重して、賢明な指導者に従います。 
  • 「上爻変」ですから、困難な課題も、ようやく展望が見出せそうです。
  •  本日のテーマは、「相・運・学」とします。

 

〇「地域を楽しむ」

  • このところ身動きの取れない状況を示す占卦が続きますね。
  • 連休の時空間を活用して、今日も当地・四條畷ゆかりの東洋哲学者・安岡正篤氏から学びます。
  • 安岡氏は、中国・明の時代の学者・袁柳荘の『相学』から、学ぶことと「相・運」の関係について明快に説いています。(安岡正篤著『身心の学』:1990年黎明書房刊)
  • ここでいう「相」は、いわゆる「人相・手相」の「相」のことです。

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〇「観る力を養う」

  • 本日のテーマ「相・運・学」について、『身心の学』の中から、「相」に関して論じている部分をいくつか抜き出してみましょう。

「行相:行は正直昂然たらんことを欲す。」

「坐相:坐は端厳ならんことを欲す。」

「食相:食は開くこと大にして、合うこと小ならんことを欲す。」

「語相:声音は丹田より出ず。」

「笑相:開口大にして哂(わら)うは可。」

  • つまり「歩行は、正しく真直ぐで昂然(エネルギーが発揚している状態)が望ましい。」「正座は、まず端正で落ち着いていることが望ましい。」「食事は、口を大きく開き、そして小さく閉めるのが望ましい。」「言語は下腹から発声するのが望ましい。」「笑い方は、口を開いて大いに笑うのが望ましい。」とするものです
  • そして安岡氏は、以下のように説いています。

「運というものは相に現われ、相がよくなれば運もよくなる。しかし運をよくしようと思えば、結局、心を養わなければならない。心を養うとは学問をすること…、本当の学問をすれば、人相もよくなり、運もよくすべてがよくなる。」