〇「今日の易占から」
- 今日の易占は「乾為天」の「二爻変」でした。
- 「乾」(けん)は、龍の一生に擬えて、リーダーとしての人格形成に至る心構えを説いています。
- 「二爻変」は「見龍(けんりょう)」ですから、将来の夢と目標を抱きながら、今はよき師を仰ぎ、自己研鑽に励みます。
- 本日のテーマは、「元・亨・利・貞(げんこうりてい)」とします。
〇「地域を楽しむ」
- 当地・四條畷ゆかりの東洋哲学者・安岡正篤氏は、随所で『易経』の文言を分かりやすく示して、世界観や人間観を説いています。
- 例えば、「天地の生」(=世の中の生成・変化)の作用は、「元・亨・利・貞」にあるとし、この4つは更に一つの「元」に帰することができると語ります。
- 「元」は、「もと」「はじめ」「全体性」という3つの意味を含んでいること。つまり「元気がある」という言葉は、生活の「もと」にもなり「はじめ」にもなる深い意味があり、大きなスケールで渾然たる「全き(まったき)」(完全)という意味を含む、としています。
- この「元」の働きが展開して「亨」(とおる)、すなわち様々な作用を活発にさせて「利」(き)く、つまり効果が現れるわけですね。「貞」は、終始一貫した不変性を意味し、これで一つの「元」に帰着します。(安岡正篤著『身心の学』黎明書房刊)
〇「観る力を養う」