易経で自分らしさを磨く

~『易経カード』を人生のシグナルに~

「終わりよければすべてよし」

〇「今日の易占から」

  • 今日の易占は「水火既済」の「三爻変」でした。
  • 「既済」(きさい・きせい)は、完成美をイメージ。新たな企画を温めることも必要です。 
  • 「三爻変」ですから、課題を前にして、自分の力量と取り巻く情勢を把握します。
  • 本日のテーマは、「終わりよければすべてよし」とします。

 

〇「地域を楽しむ」

  • 当地・四條畷ゆかりの小楠公・楠正行を主人公に描いた宝塚歌劇の公演『桜嵐記』は、(コロナ禍で心配されましたが)予定どおり今月の15日から宝塚大劇場で上演されています。
  • 演出家・上田久美子氏のデビュー作であり、主演を務める珠城りょうのラストステージとのことです。
  • 上田氏は、上演に向けての意気込みを、以下のとおり語っています。(宝塚歌劇団ホームページ)

奈良県の吉野には、楠木正行に関する伝説がいくつか残っています。北朝の武将に拉致されかけていた弁内侍を救い、後に後村上天皇から縁談を勧められるも、戦での死を覚悟していた正行は彼女を想うがゆえに断った、という話など、日本的な耐える男のラブストーリーが宝塚歌劇の日本物によく合うなと思い、取り上げたいと考えました。」

「ご存知のとおり、南北朝時代は朝廷が京都と吉野に分かれ、どちらが正統であるかを争っていた時代でした。政権争いで優位に立つ北朝に対し、吉野に落ち延びた南朝はすでに敗色が濃く、御所があったとされるのも山深く寂れた場所です。ところが、春には爛漫と桜が咲き、息をのむほど美しい自然に囲まれます。侘しい御所が咲き誇る花に抱かれる情景の中で恋をして、戦いに赴く正行の姿、そこに生きた人々の儚さと切なさを描きたいと考え、タイトルを決定しました。」

「以前、吉野で突風に巻き上げられた桜の花びらに取り巻かれたことがありました。闘病中の祖父と二人だったのですが、まるで嵐のような桜吹雪の中で、今ここに二つの命が確かにある、と感じたことを覚えています。同時に、“限り”を思うことで“生きる”ことをより実感できるのだと思った瞬間でした。死を覚悟した正行が、桜の中で愛する人と語り合ったら、そのような感情を一層鮮烈に抱くのではないでしょうか。」

 

〇「観る力を養う」

  • 本日のテーマ「終わりよければすべてよし」から、このタイトルで、今月の29日まで「彩の国さいたま芸術劇場」で上演されている演劇の情報を引いてきました。
  • この劇場施設は、「優れた舞台芸術等の芸術文化に身近に接する機会を提供し、県民の芸術文化活動を支援等により、芸術及び文化の一層の振興を図り、もって真に豊かさとゆとりを実感できる県民生活の実現に寄与すること」を目的に、1994年(平成6年)に開館されています。
  • 1998年(平成10年)以降は、芸術監督・蜷川幸雄氏のもとで、国内外に次々と話題作を発表し、シェークスピアの戯曲(全37作)の完全上演をめざしてきました。
  • 今年のシリーズ『終わりよければすべてよし』は、2016年に二代目芸術監督に就任した俳優・吉田鋼太郎氏により、37回目が上演されているものです。

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  • さて「終わりよければすべてよし」は、このシェークスピアの戯曲のタイトルであり、最後のセリフ「All's well that ends well.」から出ています。
  • これは今日でも、「何かを進める過程で、少々の問題、誤解や失敗などがあっても、結果的に関係者にとって良い結果になれば、すべて成功」として、物事を前向きに捉えるときに使う言い回しです。
  • 四字熟語「有終完美」も、同様の意味で使われます。