〇「今日の易占から」
- 今日の易占は「艮為山」の「四爻変」でした。
- 「艮」(ごん)は、しっかり止まる。ドッシリ構えて不動の姿勢を保ちます。
- 「四爻変」ですから、今は慎んで従えば問題なし。
- 本日のテーマは、「行者伝説」とします。
〇「地域を楽しむ」
- 当地・四條畷にも、今も行者伝説を伝える「行者堂」が、岡山地区にあります。
- 「郷土史カルタ」の句にも『土地の人 みんながうやまう 行者さん』と詠まれ、市のホームページにも以下のように説明があります。
「役行者は修験道の祖、天空を飛翔する神通力を得た験者として、広く尊崇された。当地には忍岡、正法寺、上清滝、逢阪に見出される。岡山行者堂は宝暦(※江戸時代の18世紀中頃)より260年間、4月、9月7日に十数人の山伏が集まり、盛大な護摩供養を行い、村中安全を祈願する。」 - 旧北野村の字名・坪井に「行者山」(通称「赤山」)がありますが、もともとは地元の豪族・津桙氏の氏神であった「津桙神社」の境内に、熊野から勧請されたものと伝えられ ます。(「津桙神社」は、今の「忍岡神社」に遷移されいている。「立て札(カルタの句碑)」は上清滝に)
〇「観る力を養う」
- 本日のテーマ「行者伝説」から、「役行者」をひもといてみました。
- 役行者(えんのぎょうじゃ)の呼び名で広く知られる日本独自の山岳信仰「修験道」の開祖「役小角(えんのおづぬ)」は、飛鳥時代に実在した人物ですが、その伝えられる人物像は『続日本紀』の文武天皇期の記述や『日本霊異記』など、後世の伝説によるところが多く、謎めいています。
- 葛城山(現在の金剛山・大和葛城山)で山岳修行を行い、熊野や大峰(大峯)の山々で修行を重ね、吉野の金峯山で金剛蔵王大権現を感得し、一説では20代の頃に藤原鎌足の病気を治癒させたという伝説もあるなど、呪術に優れ、神仏調和を唱えたとされます。
- 大峰山龍泉寺をはじめ、各地の修験道の霊場でも役小角・役行者が開き、修業の地としたと伝承され、今日も数多くの修行者が活動しています。
- 「修験道」は、山岳での修業を土台に、日本古来の神道と中国から伝えられた道教や仏教が融合し、長年月を経て形成された、まさにわが国独自の宗教です。