易経で自分らしさを磨く

~『易経カード』を人生のシグナルに~

「真・実・誠・信…まこと」

〇「今日の易占から」

  • 今日の易占は「風沢中孚」の「五爻変」でした。
  • 「中孚」(ちゅうふ)は、真心が通じ合えるとき。目的・目標を共有して進みます。 
  • 「五爻変」ですから、信頼感が高まり、チームが一つになってゴールをめざします。
  • 本日のテーマは、「真・実・誠・信…まこと」とします。

 

〇「地域を楽しむ」

  • 大阪には、「聖徳太子」ゆかりの史跡が大阪市天王寺区四天王寺をはじめ各地にあり、南河内の太子町には「太子のお墓」があります。

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  • 太子町のホームページには、次のように説明されています。

推古天皇の摂政として、十七条憲法や冠位十二階の制定、遣隋使の派遣などの進んだ政治制度や文化を取り入れ、政治改革を図った聖徳太子は、日本書紀によると推古29年(621年)に亡くなり、磯長の地に葬られました。太子墓は径50メートル、高さ10メートルほどの円墳で、内部は精巧な切石を用いた横穴式石室です。太子と母君の穴穂部間人皇后、妃の膳郎女の3人の棺が納められていると伝えられることから、三骨一廟と呼ばれています。」

 

〇「観る力を養う」

  • 本日のテーマ「真・実・誠・信…まこと」について、その意味を確認しながら、わが国最古の歴史書で正史である『日本書紀』から、そのルーツを観てみました。
  • 「真・実・誠・信…まこと」は、日本語大辞典に以下のとおり解説されています。

① うそや偽りでないこと。本当であること。本物であること。真実。真理。事実。本質。

② 人に対して誠実で欺かないこと。偽りのない心。まごころ。真情。誠意。

③ 文学や芸術に現われる真情、真実味。真実の感動。

  • 日本書紀』の719年(推古天皇11年)12月5日の条に、「冠位十二階」が制定されたことが記されています。(以下はすべて口語訳)

「はじめて冠位を施行した。大徳・小徳・大仁・小仁・大礼・小礼・大信・小信・大義・小義・大智・小智の全部で十二階」

  • また、『日本書紀推古天皇12年春1月1日の条に、「はじめて冠位を諸臣に賜わり、それぞれ位付けされた。」とあります。
  • そして、同年(720年)夏4月3日の条です。(旧暦閏ですから今の暦でいうと5月23日頃)

「皇太子は初めて自ら作られた十七条憲法を発表された。」

  • 「十七条憲法」の第9条には、以下のとおり記されています。

「九に曰く。信は道義の根本である。何事を成すにも真心を込めよ。事の良し悪し成否の要はこの信にある。群臣が皆、真心をもってあたれば、何事も成らぬことはない。群臣に信がないと、万事ことごとく失敗するだろう。」

  • わが国における「まこと」のルーツは、聖徳太子の教えにあるといえますが、太子は陰陽思想や道教儒教・仏教など、当時の最先端の学問・知識を吸収した上で、「十七条憲法」を起草していることが窺えます。