易経で自分らしさを磨く

~『易経カード』を人生のシグナルに~

「失敗学」

〇「今日の易占から」

  • 今日の易占は「天沢履」の「三爻変」でした。
  • 「履」(り)は、「礼を履む」。先人の教えに従い自らの判断で試行します。 
  • 「三爻変」ですから、実力もないのにうぬぼれていては、自分を磨けません。
  • 本日のテーマは、「失敗学」とします。

 

〇「地域を楽しむ」

  • 新型コロナの予防接種のペースが、ようやく上がってきたようです。
  • 65歳以上の人口比では、昨日(6/7)現在で1回目を終えた者が22.8%という接種率になっていて、ここ大阪は全国のペースよりも少し遅れ気味(20.1%)ですが、「5人に1人が1回目を終えた」という状況です。

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    2021年6月8日付け毎日新聞記事から
  • この間、接種用ワクチンの廃棄や予約窓口の混乱あるいは同じ対象者にまた接種する誤接種など、一部の自治体等で「失敗」はあったものの、概ね混乱なく進んでいるといえるでしょう。
  • 今後の議論に委ねられますが、新型コロナ対策における国の諸施策に関していえば、やはり「国産ワクチンの開発への重点投資の決断時期がもっと早ければ…」という思いは残ります。

 

〇「観る力を養う」

  • 本日のテーマ「失敗学」について、考えてみました。
  • 「失敗学」は、失敗の原因を究明し、同じ愚を繰り返さないようにするためにはどうすればよいかを探求する学問であり、得られた知識を社会に広めることで、似たような失敗を起こさないための方策も提示するものです。
  • 提唱者は『失敗学のすすめ』 (2005年講談社刊) の著者、東京大学名誉教授・畑村洋太郎氏であり、「失敗学」という命名はジャーナリスト・作家の立花隆氏といわれます。
  • 畑村氏は、「失敗」を「人間が関わって行うひとつの行為が、はじめに定めた目的を達成できないこと」と定義した上で、「失敗は成功の母」「失敗は成功のもと」、つまりマイナス面だけでなく、そのプラス面を含めて「失敗」を新たな創造の種に活かすことの重要性を説き続けています。
  • また同氏は、「人生の充実度とワクワク・ドキドキの体感時間」の関係について、「体感時間の長さは、人生の充実度に比例するもの…、失敗のない人生は、不安と期待が交錯したワクワク・ドキドキの感情も少ない…、失敗に真正面から向き合うことで、人生は…充実感にあふれたものになるのではないか…」と述べています。(『失敗を生かす仕事術』2002年講談社現代新書