〇「今日の易占から」
- 今日の易占は「風沢中孚」の「五爻変」でした。
- 「中孚」(ちゅうふ)は、真心が通じ合い、チームが一つになります。
- 「五爻変」ですから、仲間とともに至誠を貫きます。
- 本日のテーマは、「至誠如神(至誠神の如し)」とします。
〇「地域を楽しむ」
- 南北朝の動乱期、生涯「至誠」を貫いた当地・四條畷ゆかりの小楠公・楠正行ですが、そのお墓は四條畷市や東大阪市の往生院六万寺の境内だけでなく、大阪府域外にもあるようです。
- 例えば、鹿児島県薩摩川内市の甑(こしき)島(上甑島中甑)に「楠木正行」の墓があり、地元の伝承によると「正行は四條畷の戦い(1348年)で討死せず、一族郎党とともに甑島に落ち、上甑島の中甑の金吾山に砦を構え、当地で死没した。」と伝えられます。
- その子孫と称する和田家が甑島の各地にあり、菊水紋を用いているとのことです。
〇「観る力を養う」
- 「至誠」とは、「誠実に真心を尽くして物事に臨み行動すること」です。
- 本日のテーマ「至誠如神(至誠神の如し)」は、中国の儒学における「四書」(『論語』『大学』『中庸』『孟子』)の一つ『中庸』の中にある言葉です。
- 『大学』が「四書」の入門とされるのに対し、『中庸』は「四書」の中で最後に読むべきものとされる書物ですが、「誠」については「至誠如神」、つまり「至誠の人は神のように不可思議な洞察力を備えている」と説きます。
- この言葉の前段の部分を含めた口語意訳は、以下のようになります。
「完全に誠を備えた人は、物事の推移を予知できる。」
「国家が興隆する時には、必ずめでたい前兆があり、国家が滅亡する時には、不吉なきざしがある。占いに現れたり、重要な人物の挙動に現れる。」
「完全に誠を備えた人は、禍福がやってくる前に善も不善も事前に見抜くのである。だから神のようである。」