易経で自分らしさを磨く

~『易経カード』を人生のシグナルに~

「家族の絆」

〇「今日の易占から」

  • 今日の易占は「風火家人」の「四爻変」でした。
  • 「家人」(かじん)は、家庭を守るための処し方を説きます。 
  • 「四爻変」ですから、和やかな家庭が繫栄していきます。
  • 本日のテーマは、「家族の絆」とします。

 

〇「地域を楽しむ」

  • 当地・四條畷ゆかりの持統天皇(鸕野讃良皇女)は、(『日本書紀』の記すところ)皇后であり6人の皇子の母として、679年(白鳳8年・天武8年)5月5日に、夫・天武天皇とともに吉野へ行幸しました。(現在の暦でいえば6月中旬でしょうか。)
  • そこで天武天皇は、皇后とともに6人の皇子に「草壁皇子を次期天皇とし、異母兄弟同士互いに助けて相争わないこと」を誓わせています。)
  • 6人の皇子のうち、草壁皇子だけが皇后(鸕野讃良皇女)の実子であり、そのうち志紀(施基又は芝基とも表記)皇子ら2人は、父・天智天皇の子でした。
  • 681年(白鳳10年・天武10年)に草壁皇子が皇太子となり、器量優れた大津皇子も政治に参画しますが、天武亡き後、皇后は大津皇子を謀反の疑いで自殺に追い込みます。
  • しかし、草壁皇子は即位することなく28歳で早世したことから、皇后自ら天皇に即位(持統天皇)し、697年に草壁の子 ・文武天皇に中継ぎするわけですが、文武天皇も25歳で早世しました。
  • しかし、その6人の皇子のうち志紀皇子は、薨去から54年後に息子(第6子)の白壁王が第49代・光仁天皇になり、その子孫は現在の皇室まで繋がっています。

 

〇「観る力を養う」

  • 本日のテーマ「家族の絆」から、皇統について少し考えてみました。
  • 「家族」とは、「婚姻によって結びついた夫婦、及びその夫婦と血縁関係のある人々によって形成された一つの集団のこと」とされています。
  • 天智天皇の第七皇子であった志紀皇子については、持統天皇が母体を編んだ『万葉集』に6首の作品が収められていて、いずれも自然を繊細な感覚で捉えて表現した名歌といわれています。次の一句は、その中でも第8巻の冒頭を飾る有名な和歌です。

「石ばしる 垂水の上の さわらびの 萌え出づる春に なりにけるかも」奈良市田原にある春日宮天皇陵前の歌碑)

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  • いつの時代も家族の絆は極めて大切なものですが、こと政治権力の世界になると、やはり「一寸先は闇」ということでしょうか。