易経で自分らしさを磨く

~『易経カード』を人生のシグナルに~

「大器は晩成す」

〇「今日の易占から」

  • 今日の易占は「乾為天」の「上爻変」でした。
  • 「乾」(けん)は、人間の成長過程であり人生の縮図。自分の立場、周囲の環境をよく弁えます。 
  • 「上爻変」ですから、これまでの生き方を十分に反省し、悔いのない一日をめざします。
  • 本日のテーマは、「大器は晩成す」とします。

 

〇「地域を楽しむ」

  • 秋田は日本酒で有名な産地の一つです。その中に『天寿』という酒名も見つかりました。
  • 「この酒を飲んで百歳までも幸せに」という願いを込めて命名されたようです。
  • 当地・四條畷にも銘酒があります。郷土の歴史をひもとき、奈良吉野の蔵で造る「四條畷のお酒」。その酒名は親孝行な武将、楠三兄弟の長男・正行の『行』で、ふるさと納税の返礼品の一つにもなっています。

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〇「観る力を養う」

  • さて、「大器は晩成す」ですが、『老子』の第41章にある言葉です。
  • それを含む部分の読み下し文と大意は、以下のとおりです。

「大方は隅無し、大器は晩成す、大音は希声なり、大象は形無し」

「大方、大きな宇宙を成す四角の箱は、あまりにも大きくて四隅は見えない。大きい器量は、ゆっくり時をかけて出来上がる。大きな音は、あまりに大きいと、ささやくように聞こえる。象(=形)は、あまりにも大きいと、その形は目に入らない。」

  • 老子は「大」という字を用いて、広大無遍な宇宙天地大自然の道理を表し、「大」は「道」であると説いています。
  • 私のような凡人は、いつになったら「晩成」できるのでしょうか。まだまだ「道」は続きます。
  • 人間の寿命は、一説では素直に生きると「120歳」ともいわれますが、この120年を前提にすると、人生は60歳超から後半に入ります。
  • 人間の成長過程を「四季」(春夏秋冬)に当てはめると、その後半は収穫の「秋」と静けさの「冬」になりますね。