〇「今日の易占から」
- 今日の易占は「地風升」の「二爻変」でした。
- 「升」(しょう)は、上昇するとき。着実に条件を整えながら進めます。
- 「二爻変」ですから、誠意があれば通じます。
- 本日のテーマは、「天下人の実像」とします。
〇「地域を楽しむ」
- 大東市と当地・四條畷にまたがる「飯盛城跡」が、国の史跡として指定される前提となる文化審議会の答申が出たことは、先日(6/18)マスコミ報道がありました。
- この飯盛城主として戦国時代、畿内一円を支配した戦国武将・三好長慶は、四国の阿波・徳島で生まれたのが1522年(室町時代・大永2年)とされ、ちょうど来年(2022年)が「生誕500周年」に当たるようです。
- 本日付けの「毎日新聞」には、大東市で取り組まれているPR作戦のことが取り上げられています。
〇「観る力を養う」
- さて戦国武将・三好長慶という「天下人の実像」については、まだまだ世間一般に知られていないことが多いようです。
- その生誕の地・徳島県では、この人物をNHK大河ドラマの主人公に誘致し、徳島県の自然や歴史文化などを全国に広く発信するとともに、文化振興や観光振興、地域経済の活性化に貢献するため、2018年(平成30年)から県内の経済・観光関係団体でつくる「NHK大河ドラマ誘致推進協議会」が組織され、その翌年(平成31年)には、近畿の県人会などの団体でつくる「NHK大河ドラマ誘致推進協議会」が発足し、多様なPR活動が展開されています。
- 徳島市立徳島城博物館の学芸員・森脇崇文氏の監修による『2022年 三好長慶 生誕500年』というタイトルの呼びかけ文が、リーフレット等に以下のとおり掲載されています。
「阿波出身の戦国武将・三好長慶(1522年生~1564没)は、室町幕府を支える有力大名細川氏 の重臣として畿内で力をたくわえ、やがて主君の細川氏、さらには室町将軍をもしのぐ権力者へ とのぼり詰めます。」
「その勢力圏は、最盛期には山城・大和・摂津・河内・和泉の五畿内、そして阿波・淡路・讃岐・ 丹波・丹後・播磨東部にまで及びました。」
「広大な勢力圏を治めるため、長慶を支えたのが多くの一門・重臣たちです。中でも、故郷阿波を委ねられ、兄の覇業を助けた弟・三好実休の功績はよく知られるところです。」
「天下人・長慶をいただくこの「三好政権」は、織田信長や豊臣秀吉に先駆けて足利将軍中心の 室町幕府体制から脱却した中央政権として、近年の学界で大きな注目を集めています。また、三好政権の時代は茶の湯・キリスト教・鉄砲といった新たな文化・技術が普及し始め、 後の桃山文化へとつながる母体が形成されていく、文化史の変革期にも位置付けられます。」
「三好氏ゆかりの史跡は、畿内では西宮市・高槻市・大東市・堺市など、徳島県内でも長慶が誕生したとされる芝生城(三好市)や、実休が本拠とした勝瑞城館(藍住町)など、数多く存在します。それぞれの地では様々な歴史イベントが催され、相互交流も試みられています。四国と畿内を股にかけた三好氏は、今も大阪湾沿岸をつなぐ架け橋となっているのです。」