易経で自分らしさを磨く

~『易経カード』を人生のシグナルに~

「そうせい侯」

〇「今日の易占から」

  • 今日の易占は「地天泰」の「五爻変」でした。
  • 「泰」(たい)は、泰平の道を行くときの心構えを説きます。 
  • 「五爻変」ですから、有能なチームメンバーに感謝します。
  • 本日のテーマは、「そうせい侯」とします。

 

〇「地域を楽しむ」

  • 東大阪市出身の有名な歴史小説家・司馬遼太郎氏の長編作品に、NHK大河ドラマ花神』(1977年度)の原作にもなった『世に棲む日日』があります。
  • この作品は、江戸幕末の長州藩を中心に志士の活躍が描かれていますが、ドラマには高橋英樹が演じる第13代藩主・毛利敬親(もうり たかちか)も登場します。
  • 毛利敬親は、幕末の混乱期にあって有能な家臣を育成・登用し、また若い才能を活かすことで窮乏する藩財政を豊かにしたと伝えられます。
  • 特に藩政改革では、家柄や年齢に関わりなく高杉晋作などの優秀な人材を輩出。11歳年下で下級武士の子息であった吉田松陰の才能を高く評価し、自ら松陰の門下となった話が残されています。
  • 藩政では、家臣の意見に異議を唱えることがなく、常に「うん、そうせい」と返答するので「そうせい侯」と呼ばれましたが、第一次長州征伐や廃藩置県などの重要な局面に際しては、必ず自ら決断したようです。

 

〇「観る力を養う」

  • さて、「そうせい侯」ですが、将来有望な人材を見抜き、その人材を信頼して任せ、そして負うべき責任は自らが負う、これは一つの理想的な組織リーダーのあり方でしょう。
  • 比較的地味な存在ですが、毛利敬親侯は、近代国家・日本への道を拓いた「明治維新」の陰の功労者といえるかもしれません。