〇「今日の易占から」
- 今日の易占は「雷天大壮」の「二爻変」でした。
- 「大壮」(たいそう)は、大騒ぎした割には成果がでないとき。状況を冷静に見極めます。
- 「二爻変」ですから、初志を堅持して進みます。
- 本日のテーマは、「アイメッセージ」とします。
〇「地域を楽しむ」
- ここ大阪も遅れ気味とはいえ、ワクチン接種のスピードが加速されつつあります。
- コロナ禍収束への出口がまだ見えない中、東京オリンピックの開幕まで「あと23日」になりました。
- 先日の宮内庁・西村長官の「天皇のご懸念ご心配」発言は、様々な議論や波紋を呼び起こしていますが、あくまでも長官の「拝察」である限り、これも「アイメッセージ」の一種と解釈されるのでしょうか。
〇「観る力を養う」
- さて、「アイ・メッセージ」とは、伝える言葉の最初に「私」が主語になるように伝えること。自分が思っていることや感情を、自然な形で相手や第三者に伝えることになります。
- これは1962年(昭和37年)、アメリカの臨床心理学者ト-マス・ゴードン博士が、親のためのリーダーシップ訓練講座『親業』(PET:Parent Effectiveness Training)を提唱する中で、広く知られることとなりました。
- ゴードン博士は、1990年までに数千人の親業インストラクターを育成し、全米と25の国々で100万人以上の親に『親業』を教え、日本でも1980年から2005年までの間に、11万人が『親業訓練講座』を受講したといわれます。
- その後、『親業』をベースにして「教師学訓練講座」「リーダーシップ訓練講座」「自己実現のための人間関係講座」なども提唱され、上司と部下、教師と生徒、夫婦、恋人同士、友人関係、など様々な人間関係の対立を解くコミュニケーション手法として、対人関係全般に応用されています。
- 『親業』は、次の3つの技術が柱になっているといわれます。
1.聞く技術
相手が心を開いて、本当の気持ちを自分に話すように接する。また、相手が何か問題を持って悩んでいるときに、相手が自分で解決できるように手助けする技術
2.話す技術
相手に自分の気持ちを素直に伝える技術。話す技術として「アイメッセージ」の手法が有効
3.対立を解く技術
自分の欲求と相手の欲求が対立しているときに、両者が納得のいくように対立を解消する技術。双方がウィンウィンになる「勝負なし法」という手法が有効 - アイ・メッセージは、アドラー心理学と親しい関係にあります。
- アドラー心理学では、全ての対人関係のトラブルは、他者の課題に土足で踏み込むこと、あるいは自分の課題に土足で踏み込まれることによって引き起こされる:「課題の分離」と説明されますから、自分の思いや感情を伝えるのみで、その判断や行動を相手に委ねる「アイ・メッセージ」は、「課題の分離」を解消するコミュニケーション手法といえます。