易経で自分らしさを磨く

~『易経カード』を人生のシグナルに~

「極楽は南に?」

〇「今日の易占から」

  • 今日の易占は「天沢履」の「初爻変」でした。
  • 「履」(り)は、何事も体験、失敗は成功への第一歩。先人の教えに従います。 
  • 「初爻変」ですから、素直な気持ちで自分らしく行動します。
  • 本日のテーマは、「極楽は南に?」とします。

 

〇「地域を楽しむ」

  • 当地・四條畷市は5つの都市と隣接していて、その1つが門真市です。
  • 門真市の下三ツ島公園の一角に、室町時代中期の臨済宗の禅僧・一休宗純の生母の墓があります。
  • 一休禅師は、後小松天皇落胤ともいわれていますが、母親は後小松天皇の官女で、一休を産んだのち早世したとされています。
  • その生母の父親が、楠木正成の孫と称する楠木正澄と伝えられます。
  • 門真市のホームページに掲載されている「名所・史跡・文化財」には、以下の説明があります。

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    「三ツ島に墓があるのは、生母の父親・楠正澄(楠正成の孫)が南北朝の動乱による室町幕府の追求からのがれるため三ツ島に隠れ住んだことから、彼女も三ツ島に身を寄せたものと考えられます。」

 

〇「観る力を養う」

  • さて、「極楽は南に?」ですが、一休禅師の道歌に「極楽は 西方のみかは東にも 北道さがせ南にあり」があります。
  • また、江戸時代中期の禅僧・白隠禅師は、「極楽は 西にもあらで 東にも 来た(北)道探せ みな身(南)にあり」と詠んだとされますが、源流は一休さんの歌にあると考えられます。
  • 「極楽」とは、仏教用語で「一切の業苦から解脱し、もはや何物にも煩わされず、苦しめられることのない、真に自由な心の状態のこと」を指しています。
  • 浄土宗の教えでは、「西方浄土」ですから、「極楽」は西の方角にあるとされます。
  • そこで一休禅師が説くには、「極楽は、西にも東にもある。まず、北道(=来た路)を訪ねよ。」そして「本当の極楽(真の自由)は、自分の歩んできた道にも、またどこにでもあって、すべての人の一身の中にあるものだ」ということですね。