易経で自分らしさを磨く

~『易経カード』を人生のシグナルに~

「太い筆で細かい字」

〇「今日の易占から」

  • 今日の易占は「地山謙」の「上爻変」でした。
  • 「謙」(けん)は、謙虚・謙遜。自分の未熟さを自覚し、出しゃばることなく相手を引き立てます。 
  • 「上爻変」ですから、謙虚な気持ちは自分の中に止め置くことですね。
  • 本日のテーマは、「太い筆で細かい字」とします。

 

〇「地域を楽しむ」

  • 当地・四條畷ゆかりの小楠公・楠正行の直筆が、大阪府千早赤阪村建水分神社(たけみくまりじんじゃ)に残されています。
  • この神社は楠木一族の氏神で、由緒書に「創建は第10代崇神天皇5年(西暦前92)で、同天皇が天下饑疫にみまわれ、人民が農事を怠った時、諸国に池溝を穿ち農事を勧められ、この時勅して金剛葛城の山麓に水神として奉祀せられた。」と記されています。
  • 保管されている「扁額」(鳥居などの高い位置に掲げられる長い額。寄せ木造りで約100㎝×70㎝)の裏面には、正行が奉納したことを示す「延元貳年丁丑四月廿七日被奉授御位記 同五年庚辰卯月八日題額 草創之 左衞門少尉橘正行」という達筆の文言が観えます。
  • つまり、この「扁額」は当時の正行が、1337年(延元2年)に最高位の「正一位(しょういちい)」を受けたことを示し、奉納された1340年(延元5年)には、すでに正行が15歳前後で「左衛門少尉」という官職に任じられていたことが分かる貴重な史料です。

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    楠公が裏書きした「扁額」(2019年2月14日付け「産経WEST」から)

    〇「観る力を養う」

  • さて、「太い筆で細かい字」ですが『安岡正篤一日一語』に収録されている次の言葉から引いています。
  • 安岡氏は「力量」について、「太い筆で細かい字を書く、これが人生をわたる秘訣だ。しかしそれには充分の力量がなければならぬ。」と説くのです。
  • 十分に墨汁を含んだ大筆で細かい字を書くのは、(書の大家なら別ですが)私のような凡人には難しいことです。
  • しかし、大きい字で力強く表現するには、いくら墨があっても小筆では書けません。
  • 日頃から「能力・力量を高め磨き、それを自らコントロールし、求められるときに適切な形で必要なだけ提供する」のが、人生をよりよく生きる秘訣だということですね。(まだまだ修行が必要です。)