〇「今日の易占から」
- 今日の易占は「沢地萃」の「四爻変」でした。
- 「萃」(すい)は、集まる。チームワークよく前進します。
- 「四爻変」ですから、自重しつつチームの方針に従います。
- 本日のテーマは、「鯉が龍になる」とします。
〇「地域を楽しむ」
- 当地・四條畷市の東部地域は、一級河川・天野川を境に奈良県生駒市と接しています。
- 天野川は、交野市域を経て枚方市域を流れ、淀川に合流しますが、その流れる方向は、ほぼ南から北に向かっています。
- この天野川を時々観ていると、水生生物をはじめサギやカモなどの鳥類を含めて、数多くの生き物が生息しているのが分かります。先日も大きく成長した鯉の群れが、悠々と泳いでいました。
〇「観る力を養う」
- さて、「鯉が龍になる」ですが、『易経』の「沢地萃」という卦は、下図のとおり「鯉が滝を昇るさま」を示す形(象)と言われます。
- 古代から、中国の黄河の中流にある「龍門」と呼ばれる急流は、そこを「越えることのできた鯉が龍になる」という伝説があるそうです。(『後漢書‐李膺伝』の注、『太平広記』に引く『三秦記』)
- このことから、立身出世につながる難関や、運命を左右する大切な試験のことを「登竜門(とうりゅうもん・とうりょうもん)」という言葉が使われるようになりました。
- 鯉は、錦鯉などが観賞用として飼育されますが、わが国でも長寿や出世の象徴としても知られる水生生物(淡水魚)です。
- 天野川の鯉の群れは、いつも悠然と仲良く寄り添って泳いでいます。そうした様子を観ていると、コロナ禍やワクチン接種のトラブルなどで、日々騒がしい人間社会の方が少し滑稽に思えてきます。