易経で自分らしさを磨く

今日の易占から/地域を楽しむ/観る力を養う

「審判の公平性」

〇「今日の易占から」

  • 今日の易占は「天水訟」の「上爻変」でした。
  • 「訟」(しょう)は、争い事に際しての心構え。何事も早めに折り合えるよう、寛容の精神で臨みます。 
  • 「上爻変」ですから、有利な判定を得ても効果は一過性と心得ます。
  • 本日のテーマは、「審判の公平性」とします。

 

〇「地域を楽しむ」

  • 苦難続きの「2020東京五輪」も、いよいよ開会式を迎えますが、競技は今週から始まっています。
  • 昨日の男子サッカーの初戦・南アフリカ戦は「1-0」で勝利できてよかったですね。
  • ただ、私の贔屓目かもしれませんが、日本選手のプレーに対する審判の判定は、相手チームに対する対応に比べて何となく厳しいように感じました。
  • アメリカ大リーグ(MLB)でも、大谷翔平選手の打席におけるアンパイアの不当な判定を巡って、各方面から批判もあるようです。

 

〇「観る力を養う」

  • さて「審判の公平性」ですが、オリンピックに限らず、磨き抜かれた技と力がぶつかり合うスポーツ競技は、観戦する人々に限りない感動と爽快感を与えてくれます。
  • ただし、その前提として「フェアプレー」と「審判の公平性」の2つの条件が必要です。
  • 日本のプロ野球においても、球審の判定に誤審やバラツキが感じられると、まず選手が気の毒であり、同時に観戦している者はシラケてしまいます。
  • 昨今では、各種の競技にチャレンジ制度やビデオ判定が導入されつつありますが、野球に関していえば、球審のストライク・ボールの判定をロボット(機械判定)に代替させる方が、投げる側・打つ側のいずれにとっても公平性・納得性が高まると考えますが、いかがでしょうか。

「地域文化の基礎・基本・基盤」

〇「今日の易占から」

  • 今日の易占は「乾為天」の「初爻変」でした。
  • 「乾」(けん)は、人間の成長や人格形成の段階に即して、あるべき心構えを説いています。 
  • 「初爻変」ですから、今は基盤づくりの段階であり、実力を十分に蓄えるときです。
  • 本日のテーマは、「地域文化の基礎・基本・基盤」とします。

 

〇「地域を楽しむ」

  • 当地・四條畷も、豊かな地域文化を持つまちです。
  • 四條畷の「地域文化」を彩るのは、「ひと・歴史・自然」という3つの要素でしょう。
  • これら3つの要素を、次にように円を重ね合わせて、図示してみました。

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〇「観る力を養う」

  • さて、「地域文化」には明確な定義がありませんが、一般的には「特定の地域に根差した文化」であり、「文化財文化遺産をはじめ、伝統芸能や祭り、民話、あるいは歴史的建造物等々、長い年月をかけて地域に育まれ、継承されている文化」の全体を指しています。
  • 国の文化審議会の報告書『地域文化で日本を元気にしよう!』によると、「文化には、人々に元気を与え地域社会全体を活性化させて、魅力ある社会づくりを推進する力(=文化力)がある。」と述べられています。
  • 「地域文化」の「基礎」は、その地域の地形・地勢に現れる「自然」にあり、また「地域文化」の「基本」は、その地域に生活を営んだ「ひと」によって積み重ねられ拡がります。
  • そして「地域文化」の「基盤」が、「歴史」によって形成され継承されていくわけですね。

「鯉が龍になる」

〇「今日の易占から」

  • 今日の易占は「沢地萃」の「四爻変」でした。
  • 「萃」(すい)は、集まる。チームワークよく前進します。 
  • 「四爻変」ですから、自重しつつチームの方針に従います。
  • 本日のテーマは、「鯉が龍になる」とします。

 

〇「地域を楽しむ」

  • 当地・四條畷市の東部地域は、一級河川天野川を境に奈良県生駒市と接しています。
  • 天野川は、交野市域を経て枚方市域を流れ、淀川に合流しますが、その流れる方向は、ほぼ南から北に向かっています。
  • この天野川を時々観ていると、水生生物をはじめサギやカモなどの鳥類を含めて、数多くの生き物が生息しているのが分かります。先日も大きく成長した鯉の群れが、悠々と泳いでいました。

 

〇「観る力を養う」

  • さて、「鯉が龍になる」ですが、『易経』の「沢地萃」という卦は、下図のとおり「鯉が滝を昇るさま」を示す形(象)と言われます。

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    沢地萃の卦
  • 古代から、中国の黄河中流にある「龍門」と呼ばれる急流は、そこを「越えることのできた鯉が龍になる」という伝説があるそうです。(『後漢書李膺伝』の注、『太平広記』に引く『三秦記』)
  • このことから、立身出世につながる難関や、運命を左右する大切な試験のことを「登竜門(とうりゅうもん・とうりょうもん)」という言葉が使われるようになりました。
  • 鯉は、錦鯉などが観賞用として飼育されますが、わが国でも長寿や出世の象徴としても知られる水生生物(淡水魚)です。
  • 天野川の鯉の群れは、いつも悠然と仲良く寄り添って泳いでいます。そうした様子を観ていると、コロナ禍やワクチン接種のトラブルなどで、日々騒がしい人間社会の方が少し滑稽に思えてきます。

「太い筆で細かい字」

〇「今日の易占から」

  • 今日の易占は「地山謙」の「上爻変」でした。
  • 「謙」(けん)は、謙虚・謙遜。自分の未熟さを自覚し、出しゃばることなく相手を引き立てます。 
  • 「上爻変」ですから、謙虚な気持ちは自分の中に止め置くことですね。
  • 本日のテーマは、「太い筆で細かい字」とします。

 

〇「地域を楽しむ」

  • 当地・四條畷ゆかりの小楠公・楠正行の直筆が、大阪府千早赤阪村建水分神社(たけみくまりじんじゃ)に残されています。
  • この神社は楠木一族の氏神で、由緒書に「創建は第10代崇神天皇5年(西暦前92)で、同天皇が天下饑疫にみまわれ、人民が農事を怠った時、諸国に池溝を穿ち農事を勧められ、この時勅して金剛葛城の山麓に水神として奉祀せられた。」と記されています。
  • 保管されている「扁額」(鳥居などの高い位置に掲げられる長い額。寄せ木造りで約100㎝×70㎝)の裏面には、正行が奉納したことを示す「延元貳年丁丑四月廿七日被奉授御位記 同五年庚辰卯月八日題額 草創之 左衞門少尉橘正行」という達筆の文言が観えます。
  • つまり、この「扁額」は当時の正行が、1337年(延元2年)に最高位の「正一位(しょういちい)」を受けたことを示し、奉納された1340年(延元5年)には、すでに正行が15歳前後で「左衛門少尉」という官職に任じられていたことが分かる貴重な史料です。

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    楠公が裏書きした「扁額」(2019年2月14日付け「産経WEST」から)

    〇「観る力を養う」

  • さて、「太い筆で細かい字」ですが『安岡正篤一日一語』に収録されている次の言葉から引いています。
  • 安岡氏は「力量」について、「太い筆で細かい字を書く、これが人生をわたる秘訣だ。しかしそれには充分の力量がなければならぬ。」と説くのです。
  • 十分に墨汁を含んだ大筆で細かい字を書くのは、(書の大家なら別ですが)私のような凡人には難しいことです。
  • しかし、大きい字で力強く表現するには、いくら墨があっても小筆では書けません。
  • 日頃から「能力・力量を高め磨き、それを自らコントロールし、求められるときに適切な形で必要なだけ提供する」のが、人生をよりよく生きる秘訣だということですね。(まだまだ修行が必要です。)

「身近な温暖化対策」

〇「今日の易占から」

  • 今日の易占は「風天小畜」の「初爻変」でした。
  • 「小畜」(しょうちく)は、世間の動きを察知して諸情勢を見極めます。 
  • 「初爻変」ですから、焦らずに正道を歩みます。
  • 本日のテーマは、「身近な温暖化対策」とします。

 

〇「地域を楽しむ」

  • 当地・四條畷でも、このところ短時間に激しく雨が降る現象が頻発しています。
  • 報道によると、国内では今年も熱海で集中豪雨による土砂災害が発生し、海外でも先頃はドイツで大雨・洪水による浸水被害が出ています。
  • 現在の定説では、こうした気候変動が地球の温暖化に伴うものであり、その主たる要因となっている物質が、CО2などの温室効果ガスとされています。
  • 2016年(平成28年)11月4日に発効したいわゆる「パリ協定」(2015年にパリで開かれた「気候変動枠組条約締約国会議(通称COP)」で合意された枠組み)では、次のような世界共通の長期目標を掲げています。

〇世界の平均気温上昇を産業革命以前に比べて2℃より十分低く保ち、1.5℃に抑える努力をする

〇そのため、できるかぎり早く世界の温室効果ガス排出量をピークアウトし、21世紀後半には、温室効果ガス排出量と(森林などによる)吸収量のバランスをとる

  • わが国も批准手続きを経て、パリ協定の締結国となっていることから、2020年以降のCO2排出量削減目標を示して、国を挙げて取り組みを進めていることは周知のとおりです。
  • 一般的に、経済が成長すればするほどCO2排出も増えるという相関関係があるといわれますが、経済成長を続けつつCO2を削減していくためには、どのようにすればよいのでしょうか。また、私たち生活者は、具体的に何をすればいいのでしょうか?

 

〇「観る力を養う」

  • 国・経産省資源エネルギー庁が発信している情報から、その説明部分をひもといてみました。
  • 必要な対策を考えるヒントが、次の式に表されているようです。
  • この式は、CO2を排出する主な要因を分解し、式の形で示したもので、東京大学の茅陽一名誉教授が提示し、2019年(平成31年)3月に日本経済団体連合会経団連)が公表したものです。

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  • この式によると、「CO2の排出総量」は、「①エネルギー消費当たりのCO2排出量」、「②経済活動のエネルギー効率」、「③人口1人当たりの経済水準」、「④人口」のかけ算で表わされます。
  • つまり、CO2の排出量を減少させるには、①の値を低くすること(例えば、従来の石炭・石油から、ガスのような低炭素な燃料へと転換するなど)、②の値を低くすること(例えば、経済活動量を低減させるなど。しかし、GDP(③×④)の成長は確保しつつCO2排出量削減を進めるには、①「エネルギー供給の低炭素化」と②「省エネルギー」が必要不可欠、というわけです。
  • 2017年の日本の数値を、2010年と比べると、以下のような現状にあることが説明されています。

①「エネルギー供給の低炭素化」については、7.4%の増加となりました。これは、2011年の東日本大震災後に全国で原子力発電所が停止し、それによって生じた電力の不足分を、CO2排出量の多い火力発電を焚き増すことで補ったために、エネルギー供給の「排出原単位」(一定量の電気をつくる場合のCO2排出量)が増加したことなども影響しています。
②「省エネルギー」の進捗状況としては、LEDなどの導入、省エネ率の高い産業用ヒートポンプやモーターの導入促進、次世代自動車の普及促進などさまざまな対策を進めた結果、15.5%の削減率になっており、進んでいる状況です。一方、「GDP」(③×④)は7.7%増加しています。
これらの要素をかけ合わせた結果、2017年の日本のCO2排出総量は、2010年に比べて2.2%の削減となります。また、今後さらなる削減を進めるためには、「エネルギー供給の低炭素化」、あるいは「電源の非化石化」(石油やガスといった化石燃料以外のエネルギーを使って電気をつくること)で①の値を低くするのがもっとも大きな課題となるということが、この式からわかるのです。

  • さて、「身近な温暖化対策」ですが、生活者の視点から各家庭の「CO2排出量」を考えるために、「GDP」を「家庭の年収」に、「エネルギー消費量」を「光熱水費」に、「③人口1人当たりの経済水準」を「家族1人当たりの生活費」に、そして「④人口」を「家族数」に、各々を置き換えてみましょう。
  • したがって、人生のライフサイクルにおいても、一定の生活の質を保ちながら各家庭の「CO2排出量」を削減するには、再生可能エネルギーへの転換をより積極的に進めている電力事業者へのシフトを含めた「日常的な省エネ化・脱炭素エネルギー化の追求」と「家族数の変化に対応した光熱水費の削減」、この2つが必要不可欠であるといえます。

「元号の意義」

〇「今日の易占から」

  • 今日の易占は「水風井」の「五爻変」でした。
  • 「井」(せい)は、社会公共に便益をもたらすインフラとして、しっかりと維持管理します。 
  • 「五爻変」ですから、すでに人々に役立ち喜ばれる存在です。
  • 本日のテーマは、「元号の意義」とします。

 

〇「地域を楽しむ」

  • 内閣府のホームページには、「令和」という元号の制定について、以下のとおり説明されています。

「これは、万葉集にある『初春の令月にして 気淑く風和ぎ 梅は鏡前の粉を披き 蘭は珮後の香を薫す』との文言から引用したもの…」「…人々が美しく心を寄せ合う中で、文化が生まれ育つ、という意味が込められております。」(平成31年4月1日 内閣総理大臣記者会見から抜粋)

  • 「時あたかも新春の好き月(よきつき)、空気は美しく風はやわらかに、梅は美女の鏡の前に装う白粉(おしろい)のごとく白く咲き、蘭は身を飾った香の如きかおりをただよわせている」(中西 進著『萬葉集 全訳注 原文付』による口語訳)
  • 「令和」の典拠は『万葉集』の梅花の歌、三十二首の序文…これは奈良時代の初め、当時の大宰府の長官・大伴旅人の邸宅で開かれた「梅花の宴」で、32人が梅の花を題材に詠んだ歌をまとめた序文として、大伴旅人自身が書いたものとされていますが、その源流をたどれば、やはり中国の古典に行き着くという説もあります。(古来、漢字文化を取り入れてきましたから当然といえば当然ですね)
  • 「平成」までの247の元号は、すべて中国の古典を典拠としているとされています。
  • 元号『令和』の発案者と目されている中西 進氏は、日本文学、特に万葉集の研究者として高名です。
  • 同氏は大阪とも縁が深い人物で、かつての大阪女子大学学長や大阪府立中央図書館名誉館長なども歴任されました。

〇「観る力を養う」

  • さて、「元号の意義」についてです。
  • わが国のように西暦だけでなく、中国古代の漢の時代に端を発する「元号」が使われている国は、他にないようです。
  • 元号の意義」を評価する立場からの意見としては、これが日本だけの貴重な文化遺産であり、西暦の便利さを超越する意義があるとし、以下のような指摘があります。
  • 日本独特の歴史と元号の存続は、天皇家が連綿として継続していることと密接不可分であること
  • 「日本の国と国民とは何であるか」を示す貴重な資源であり、一つのアイデンティティーになっていること
  • すでに西暦と共存して国民生活に根ざし、むしろ一時代の区切り「時代区分」となっていること
  • わが国独自の歴史観を育むことにつながり、その時代区分の視点から歴史を見ることで、新たな発見があること

「価値ある建造物」

〇「今日の易占から」

  • 今日の易占は「雷火豊」の「三爻変」でした。
  • 「豊」(ほう)は、アイデアが評価されず、成就しない環境にあり、ここは耐えます。 
  • 「三爻変」ですから、技を磨き実力を蓄えます。
  • 本日のテーマは、「価値ある建造物」とします。

 

〇「地域を楽しむ」

  • 当地の「四條畷市立歴史民俗資料館」は、地域の文化観光情報の貴重な発信拠点です。
  • その「民俗展示室」となっている蔵は、1899年(明治31年枚方区裁判所甲可出張所として建てられ、法務局の書庫としても使われました。
  • 2006年(平成18年)に、「国指定登録有形文化財建造物」に指定されています。

  

〇「観る力を養う」

  • さて、各地にある「価値ある建造物」ですが、そもそも国の「登録有形文化財登録基準」(平成8年8月30日文部省告示第152号/改正:平成17年3月28日文部科学省告示第44号)によると、その要件が以下のように決められています。

「建築物,土木構造物及びその他の工作物(重要文化財及び文化財保護法第182条第2項に規定する指定を地方公共団体が行っているものを除く。)のうち,原則として建設後50年を経過し,かつ,次の各号の一に該当するもの」

(1)国土の歴史的景観に寄与しているもの

(2)造形の規範となっているもの

(3)再現することが容易でないもの

  • 昨日、国の文化審議会が「大阪府庁舎本館」などを、「登録有形文化財」として登録するよう答申しました。
  • このことが掲載された本日付けの毎日新聞の記事を、一部分抜き出しています。
  • 大手前に鎮座する6階建ての「大阪府庁舎本館」は、1926年(大正15年)に西区江之子島の旧庁舎から移転・新築されたもの。ですから100年近く経過しているわけですね。

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    2021年7月17日付け毎日新聞から一部抜粋