易経で自分らしさを磨く

~『易経カード』を人生のシグナルに~

『易経カード』でゲームを楽しもう!

Ⅳ『易経カード』を使いこなす

☆ 『易経カード』でゲームを楽しもう!

イ.ゲームカードとして使う

・『易経カード』をカードゲームに使用する場合の形態として、トランプの「ポーカー」及び「神経衰弱」などを想定しています。

<ポーカー>

・各メンバーに5枚ずつカードを配り、残りのカードは捲り用カードとして場に積んでおきます。

・各自配られた手持ちのカードを吟味して、任意の枚数を場の捲り札と交換し、一巡したら、互いに手持ちカードを開示し合って、同じ色の帯カードの枚数や連続したデジタル番号、等々カードの揃い方により、「ペア」、「スリーカード」、「フォーカード」、「フラッシュ」、「ストレート」あるいは「ストレートフラッシュ」などで、その優劣を競います。

<神経衰弱>

・すべてのカードを裏返して、順次2枚ずつ同じ色の帯カードを捲り終わるまで続け、獲得したカードの枚数を競います。

<双六ゲーム>

・64枚の『易経カード』を「橙・青・水色・黄・灰・赤・緑」の8つのグループに色分けし、「デジタル番号」順に8枚ずつ配列してカード化したものが『易経マンダラシート』です。(下図は:坤・地シート)

・この8枚の『易経マンダラシート』と「アガリ」シートの計9枚を<マンダラシートの配置図>のようにマンダラ状に配置し、双六ゲームのツールとして使います。

・双六ゲームの参加者は『八卦カード』から任意に1枚選んで、自分の駒札とします。

・順次サイコロを振り、「坤地グループ」のNo.0からスタートして、出た目の数だけ駒カードを進め、着いた場所の「吉・凶」評価(大吉8枚、吉18枚、小吉22枚、末吉7枚、凶9枚)に付されたポイント(+2、+1、±0,-1、-2)に従い、前後に移動します。

・No.63の「乾為天」を経て、いち早く「アガリ」に到達した人から高順位に決定

<マンダラシートの配置図>

 

「自己カウンセリング」のツールとしての効用:『易経カード』の特長と2つの効用

Ⅳ『易経カード』を使いこなす

ア.「自己カウンセリング」のツールとしての効用

☆ 『易経カード』の特長と2つの効用

・『易経カード』は、「易経」の原典のニュアンスを損うことなく、そのエッセンスを可能な限りそれぞれのカードに凝縮し、気軽に「易経」に親しみ、そして人生の「羅針盤」のように「自己カウンセリング」のツールとして活用できるように工夫したものです。

・したがって『易経カード』は、以下のような「2つの効用」があります。

ア 危機を察知して幸運を拓く

易経」や「易占い」の「難解さ、取っつき難さ」を克服し、誰でも簡素で容易に本格的な易占いができ、「易」の愛好者にとっても本ツールがあれば「易経」の原典に盛り込まれた深淵なメッセージに、64通りの「卦辞(かじ)」だけでなく「64卦×6爻」つまり384項目ある「爻辞(こうじ)」に手軽にアクセスできます。

イ ゲームのように楽しんで心身をリフレッシュ

この『易経カード』を自己カウンセリングのツールとして活用し、ゲーム感覚で「易経」に親しむことによって、スキマの時間や旅行中を含めて、楽しく人生の運を開くことができます。

 

「易経」の原理:「吉凶悔吝(きっきょうかいりん)」について

Ⅲ『易経カード』の背景

イ.「易経」の原理

☆「吉凶悔吝(きっきょうかいりん)」について

易経カード』の裏面デザイン

☆ 「吉凶悔吝(きっきょうかいりん)」とは、易経」による「占断」の定型的なシグナル(示唆)を表現する文言です。

・神社のおみくじの文言には、この「吉凶悔吝」が随所に出てくることから、その多くが易経の中からヒントを得ていることが分かります。

・「易経」で「吉」の文言が出てくるのは「物事が順調に運ぶとき」ですが、その環境に安住して努力を怠り、独りよがりな行動に陥ると「吝」に向かいます。

「吝」は、『コトバンク』によると「おしむ、やぶさか。/ ものおしみする、むさぼる。/はじる、うらむ。」といった意味があり、その結果として運勢は「凶」に向かいます。

「凶」は、文字どおり最悪の事態です。したがって「易経」は「悔」、すなわち悔いて反省することを促し、心の持ち方や行動を改める方向やきっかけを示唆してくれます。

・その示唆に従って行動することで運気は上昇し、周囲の環境や物事が再び「吉」に向かい始めることになります。

・したがって、「易経」に悩みごとなどを問いかけて「凶」や「吝」という表現が出てきたときでも、落胆したり悲観したりする必要はありません。

・心の持ち方や振舞い方などを改めるきっかけを示唆されたものと解釈し、これをヒントに小さなことからでも何らかの改善・工夫を試みると有効です。

・次回から易経カード』の使い方について、具体例を示して説明します。

「易経」の原理:「四徳」と「四要素」について

Ⅲ『易経カード』の背景

イ.「易経」の原理

☆「四徳」と「四要素」について

・「四徳」とは、「元・亨・利・貞(げん・こう・り・てい)」という「易経」の定型的な4つのシグナル(示唆)を指します。

・「元・亨・利・貞」を和文に読み下すと、「元(おお)いに亨(とお)り、貞(ただ)しきに利(り)あり」となり、「易経」でこの文言が出てくるときには、「物事が順調に運び、常日頃の努力を継続すれば自ずと結果がついてくる」という意味合いが込められています。

「四要素」とは「象・辞・変・占(しょう・じ・へん・せん)」、つまり「象」は陰と陽で構成される形、「辞」はメッセージ、「変」は陰と陽が相互に織り成す変化、そして「占」は吉凶などの占断であり、「易経」から読み取るべき「4つの要素」を示しています。

・次回は「易経」の原理:「吉凶悔吝」について説明します。

「易経」の原理:「三義」と「三才観」について

Ⅲ『易経カード』の背景

イ.「易経」の原理

☆ 「三義」と「三才観」について

・「三義」とは、「易簡・変易・不易」という「易経」の基本的な3つの意義であり基本認識論を示すものです。

・「易経」は「易簡(いかん)」、つまり「陰と陽」という2つの要素の組合せとその相互の関わり方という極めてシンプルな要素で構成されたものであることを表現しています。

・また「変易」は、この世界に存在するすべてのものが、常に変化し続けているという基本認識を示しています。仏教的にいえば「無常観」ですね。

「不易」とは、「易経」が春夏秋冬の四季の移り変わり(四時)の法則に従っていることなど、宇宙・大自然の普遍的な原理に基づいていることを示しています。

・「三才観」とは、陰陽の3つを重ねてできる「易経」の基本形(八卦)を生み出した際の考え方を示したものです。

・上段の爻は天の道、すなわち「天道」を象徴するものであり「陰と陽」の「徳」、また下段の爻は地の道、「地道」であり「柔と剛」の「徳」、そして中段の爻は人の道、「人道」であり「仁と義」という「徳」を各々持っていることを示しています。

・次回は「易経」の原理:「四徳」と「四要素」について説明します。

 

『易経カード』を「マンダラチャート」で俯瞰する

Ⅲ『易経カード』の背景

ア.「マンダラチャート」で俯瞰する

☆ 『易経カード』をその背景も含めてマンダラチャートで概観しましょう!

<『易経カード』を「マンダラチャート」で俯瞰するための「8つの領域」>

☆ 「8つの領域」を全面展開すると

 昨年の11月7日から、これまでに解説してきた内容が一覧できます。