易経で自分らしさを磨く

~『易経カード』を人生のシグナルに~

「易経」の原理:「吉凶悔吝(きっきょうかいりん)」について

Ⅲ『易経カード』の背景

イ.「易経」の原理

☆「吉凶悔吝(きっきょうかいりん)」について

易経カード』の裏面デザイン

☆ 「吉凶悔吝(きっきょうかいりん)」とは、易経」による「占断」の定型的なシグナル(示唆)を表現する文言です。

・神社のおみくじの文言には、この「吉凶悔吝」が随所に出てくることから、その多くが易経の中からヒントを得ていることが分かります。

・「易経」で「吉」の文言が出てくるのは「物事が順調に運ぶとき」ですが、その環境に安住して努力を怠り、独りよがりな行動に陥ると「吝」に向かいます。

「吝」は、『コトバンク』によると「おしむ、やぶさか。/ ものおしみする、むさぼる。/はじる、うらむ。」といった意味があり、その結果として運勢は「凶」に向かいます。

「凶」は、文字どおり最悪の事態です。したがって「易経」は「悔」、すなわち悔いて反省することを促し、心の持ち方や行動を改める方向やきっかけを示唆してくれます。

・その示唆に従って行動することで運気は上昇し、周囲の環境や物事が再び「吉」に向かい始めることになります。

・したがって、「易経」に悩みごとなどを問いかけて「凶」や「吝」という表現が出てきたときでも、落胆したり悲観したりする必要はありません。

・心の持ち方や振舞い方などを改めるきっかけを示唆されたものと解釈し、これをヒントに小さなことからでも何らかの改善・工夫を試みると有効です。

・次回から易経カード』の使い方について、具体例を示して説明します。