易経で自分らしさを磨く

~『易経カード』を人生のシグナルに~

「易経」の原理:「三義」と「三才観」について

Ⅲ『易経カード』の背景

イ.「易経」の原理

☆ 「三義」と「三才観」について

・「三義」とは、「易簡・変易・不易」という「易経」の基本的な3つの意義であり基本認識論を示すものです。

・「易経」は「易簡(いかん)」、つまり「陰と陽」という2つの要素の組合せとその相互の関わり方という極めてシンプルな要素で構成されたものであることを表現しています。

・また「変易」は、この世界に存在するすべてのものが、常に変化し続けているという基本認識を示しています。仏教的にいえば「無常観」ですね。

「不易」とは、「易経」が春夏秋冬の四季の移り変わり(四時)の法則に従っていることなど、宇宙・大自然の普遍的な原理に基づいていることを示しています。

・「三才観」とは、陰陽の3つを重ねてできる「易経」の基本形(八卦)を生み出した際の考え方を示したものです。

・上段の爻は天の道、すなわち「天道」を象徴するものであり「陰と陽」の「徳」、また下段の爻は地の道、「地道」であり「柔と剛」の「徳」、そして中段の爻は人の道、「人道」であり「仁と義」という「徳」を各々持っていることを示しています。

・次回は「易経」の原理:「四徳」と「四要素」について説明します。